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【キキョウ】「できて当然」が自己肯定を弱める

自己肯定感を得られない

思考の癖は、

自分を責めるからだけではありません。

 

無意識に行っていることにも、

その原因は潜んでいます。

 

その一つが、「できて当然」という

恐ろしい考え方と

それに基づく行動です。

 

そもそも達成感というものは、

何かを行って、

次の何かにとりかかる前の

ある種の間に生まれます。

 

しかし、近頃では

作業完了と同時に

次の事案がまっているのです。

 

「終わりました!」

「はい、じゃ、次」

これでは達成感が生まれる隙もない。

 

そして、日本人にありがちな、

ほめられても反射的に

否定的な言葉を出すこと。

 

「すごいね!」

「いえ、このぐらい普通で…」

 

せっかくの達成感や、

自分の長所を打ち消す、

あまりにももったいない習慣です。

 

達成感が得られないと、

これは当たり前のことだと

脳は勘違いをします。

 

ミスゼロ、などと言う言葉もありますが、

ミスがなくて当然という風潮は

ミスした自分が駄目だと

極端に走らせることに。

 

同じように、

迷惑をかけてはいけない文化が

成功よりも、

「失敗しなかった」自分に目を向けさせます。

 

プラス評価ではなく、

マイナス評価になって、

それが常態化するのですね。

 

これでは、不安でびくびくした日々を

送ることになりかねません。

 

心が疲弊し、達成感や

自分をほめるなど、

とんでもないことのようになります。

 

できて当然という考えの裏には、

努力しようとしまいと

できることが最優先、

つまり努力は無価値という思想が潜んでいます。

 

使った時間も労力も、

結果が出ると、途端にリセット。

 

次の「するべきこと」が待っています。

 

そして、人間とは、慣れる生き物です。

ここが一番恐ろしいのですが、

どんなに成果を出しても、

数日後にはそれで当たり前に。

 

達成感を得るためには、

さらに上を目指さなくてはなりません。

 

「できて当然」という考え方は、

達成感を外側から奪われたように見せるのです。

 

けれど、本当は逆です。

達成感とは、自分が「受け取る姿勢」を持たなくては

どれだけ成果を積み上げても

手のひらからすり抜けていきます。

 

そもそも、当然という基準は

誰が決めたのでしょう。

 

そんな曖昧な基準に、

自分の気持ちの回復まで

預ける必要はありません。

 

当たり前にしてしまった自分の努力を

少しだけ振り返ってみてください。

 

きっとそれは「できて当然」ではないはずです。

 

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曽我部キキョウ

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