【キキョウ】失敗してはいけないという牢獄
前回は闘う場所を
間違えてはいけないという話でした。
では、そもそもなぜ人は間違った場所で
闘ってしまうのか。
自己肯定感を得られないまま大人になる、
その根本原因はどこにあるのか
今回はそこに踏み込んでみましょう。
核心を探るには、
日本の教育制度を
見てみる必要があります。
と言っても学校だけの話ではありません。
社会に出て最初に迎える
新入社員教育にも同じ構造があります。
まずミスを犯すと叱責されます。
これは万国共通でしょう。
問題は「叱り方」です。
欧米の叱責は
改善のためのフィードバック。
一方、日本は権力の誇示になりやすい。
「どうしてできないんだ」
「やる気がないのか」
「迷惑をかけるな」
これは行動への指摘ではありません。
人格そのものへの攻撃です。
まったく改善につながりません。
このように、人間性の否定をされ、
自分が悪いかのように思い込む。
勉強ができないと「努力が足りない」
仕事を覚えられないと「やる気はあるのか」
背景や状況は考慮されず、
本人の資質にすべての責任が
押しつけられてしまうのです。
これでは、自分はできない人間だと
委縮して当然でしょう。
ここにあるのは暗黙の基準です。
優秀、素直、従順、努力家。
この枠に収まらないと、
評価の対象外、という。
個性は称賛されず、
平均からのズレは欠点と
みなされます。
一方のほめる方も問題があります。
その人の長所をほめて伸ばす、
表面的にはそう言いますが、
果たしで本当でしょうか。
日本の教育現場では
できて当たり前、が横行していて
なかなかほめられることがありません。
基準が異様に高いうえ、
教育者の機嫌に
左右されるところもあります。
ほめられず、人格を否定するような
叱咤を受けた子どもや新入社員が
自分は価値がないと思い込むのは
いともたやすいことでしょう。
自己肯定感が育つとしたら
それは奇跡と言えるぐらい。
勘違いしないで欲しいのは、
これはあなたの本質ではなく、
植え付けられた呪縛です。
あなたは価値のない人間ではなく、
そう思い込まされているだけ。
他人のほめ言葉がなくても
自分の価値を取り戻す方法はあります。
しかしそのステップに進む前に、
まずはかけられた呪いから
自由になりましょう。
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曽我部キキョウ
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ほしよみ堂大阪アメ村店
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