【キキョウ】忘れられた開運植物、南天
鶴は千年、亀は万年。
動物界では開運と言えば
この鶴と亀ではないでしょうか。
では植物ではどうでしょう。
やはり松竹梅を
思い浮かべるかもしれませんが
他にも縁起の良い植物は
多く存在します。
中でも興味深いのが
「南天(なんてん)」です。
冬になると赤い実をつける常緑低木で、
生け垣や盆栽に向いています。
さてこの南天、
何が興味深いかというと
まず名前ですね。
「なんてん」は難を転ずる、
つまり災いを福に転じるという
言霊になっています。
そこから、厄除けの木として、
江戸時代には人気が高かったとか。
また、その真っ赤な実は
火除けや魔除けに。
正月飾りで南天が使われるのも納得です。
またその葉は咳止めや
のどの薬として使われていました。
ナンテンニンという成分が含まれています。
風水的にみても、南天は重要な位置づけ。
玄関近くや鬼門、裏鬼門のほか
岩の北側に植えるといいそうです。
家の中央よりも、端の方で
守りの要として置くのがいいでしょう。
かつては大人気だった南天ですが
最近はあまり見かけなくなりました。
難を転ずるという意味が忘れられ
風水や家相の意識も薄れ、
今の世代は南天を見ても
「何この木?」程度でしょう。
昔の家には庭や塀、玄関前に
植え込みがあって
南天はその隅に収まる
いい塩梅の植物でした。
今は植え込み自体見かけません。
また、南天は鳥が実を食べて
種子を運ぶ植物ですが
庭木の減少にともない、
鳥も減っています。
つまり自然繁殖の機会が
減っているということ。
あまり見かけなくなった南天ではありますが
お正月シーズンになると
花屋さんに登場しています。
神社や老舗旅館などでは
まだ南天が植わっているそうですから
まったく見なくなった、
忘れ去られたというわけではありません。
難を転じて福とする植物、
頭の片隅に植えてあげてください。
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曽我部キキョウ
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ほしよみ堂大阪アメ村店
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