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【キキョウ】時代を着る、人を生きる

ファッション、流行。

追いかけるのは好きですか。

 

一般的な流行というものは

創造者からスタートします。

 

「今」に満足できない人、

違和感を覚える人たちの

先鋭的な発想から、

最先端ファッションが生まれます。

 

それらは奇抜であり

理解不能な場合もあるでしょう。

しかしここが始点です。

 

それを受け入れる層、

例えばセレブや、今だとインフルエンサーなど、

彼らが「新しい」と発信することで、

視覚的な“刷り込み”が起きます。

 

そこから一般的な層へと

普及していくのですが、

わかりやすい形になって、

一般の服として大量に出回る状態です。

 

最終的には全体的に行き渡り

「古い」感じが否めなくなります。

 

そうして、また新たな流行が

登場するのですが

その時に、なぜかかつての流行の欠片を

取り入れる場合が多いです。

 

一種のサイクルですね。

人は「違うもの」に惹かれ、

「同じもの」に安心し、

「古いもの」に郷愁を抱くというものです。

 

流行というものは

この3つの欲求が交差する場所に生まれます。

 

ところで、このファッションのサイクルですが

何年かごとに昔に帰るような印象を受けます。

 

しかし全く同じものが流行るわけでもなく

先ほども申し上げたように、

欠片を取り入れた感じです。

 

これを見ていると、

ファッションのサイクルは、

螺旋階段を未来へと昇っていく、

そんな印象があります。

 

さてここまではファッションのお話。

 

じつはこの螺旋階段的な進み方、

人間の心にも当てはまります。

 

ファッションの螺旋が

「時代が自分を見つける旅」だとすれば、

心の螺旋は「人が自分を思い出す旅」

と言えるでしょう。

 

どちらも、まずは自己を表現し、

続いて確立し、

そして受容するという過程をたどりつつ、

決して同じ場所には戻らない。

 

人の心の成長も、一周まわって、

もう一度出会うプロセスです。

けれども、その再会は、単なる回帰ではなく、

新しい理解をまとったものになります。

 

きれいな螺旋じゃなくても、

その階段を上へ上へと昇っていく

心でありたいですね。

 

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曽我部キキョウ

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ほしよみ堂大阪アメ村店

2025年11月の出演日
5日、6日、8日、10日、11日、12日、13日、16日、20日、22日、23日、25日、26日、30日

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