【キキョウ】生きることと、生かされること
急に気温が下がって、
昆虫の声も聞こえなくなりました。
その虫たち、冬の間は
何をしているのでしょう。
少し気になりませんか。
もちろん種によるのですが、
昆虫も越冬するもの、
次世代にバトンタッチするもの、
さまざまです。
そもそも昆虫は繁殖が終われば
生命が失われるような
プログラムの種が多くいます。
オスなら交尾して、メスなら卵を産んで
それで終わりです。
ところで、面白いことに、
長生きをする昆虫というものが存在します。
例えば女王アリや女王バチ。
巣の中で守られているとも言えます。
ちなみに働きアリは2か月ほどで
死んでしまいます。
カブトムシやクワガタは
飼育下だと幼虫期を含め、
2~4年生きるそうです。
飼育下、といえば。
昆虫に限らず、動物も
飼育すると野生よりも
長生きになる傾向があります。
これは外敵の心配がない、
飢えることがない、
病原体に対し、管理がなされている、
などの理由が考えられるでしょう。
寿命の、生きている時間だけをみると
行動を制限された個体、
飼育下や巣の奥にいるものが
長くなるようですね。
しかし、生きるということを問うとき
時間だけでいいのか、
という疑問がわきませんか。
人のような「心」の存在が
証明されていない昆虫や動物ですが
それでも、野生で本能のままに生きるか
管理下に置かれるかは重要。
人も同じかもしれませんね。
寿命の時間だけ伸ばすなら、
病院などでずっと生活すると
健康的かつ危険から遠ざけられた
ある意味「理想的」な生活ができます。
しかし、そこに「意味」を見出すのは
難しいでしょう。
長く生きるか、自由に死ぬか、の
二者択一のようですね。
あなたなら、どちらを選びますか。
どちらであっても、
後悔のないようにしたいものです。
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曽我部キキョウ
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ほしよみ堂大阪アメ村店
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5日、6日、8日、10日、12日、13日、16日、20日、22日、23日、25日、26日、28日、30日
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