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【キキョウ】科学界の世界遺産と心の行方

今日は少し懐かしいような、

新しいようなお話をしましょう。

 

みなさんはパソコン上の

「上書き保存」アイコンについて、

どれだけ知っていますか。

 

一定年齢以上の方にはおなじみの

フロッピーディスクです。

 

今の若者たちはそれが何の形かも知らず、

「この四角いところをクリックする」と

説明しなくてはならないでしょう。

 

そのフロッピーディスクですが、

もはや化石扱い、

情報社会では再登場など

まずありえません。

 

何と言っても、容量1.44MB。

 

歴史を紐解けば、

さらに容量が小さく、

形は大きいものがありますが

世界標準の3.5インチを

取り上げてお話します。

 

そもそも、記憶容量の単位が

違っていますよね。

メガバイトって…。

 

それでも当時は

画期的な発明だったのです。

 

何せデジタル情報が

移動可能になったのですから。

 

情報の器として、

人間は古来、

洞窟壁画、書物、写真など

さまざまなものを利用しました。

 

そういった『器』として、

フロッピーディスクも

歴史に大きな足跡を

残しています。

 

これは科学世界の世界遺産と

言ってもいいのではないでしょうか。

 

アイコンだけは残っていますしね。

 

ところで、人は情報を器に移し、

運び、複写することに成功しました。

 

では心はどうでしょう。

 

あの人の心の内を知りたい。

この願望は古くからあります。

 

結論から言いますと、

どれほど精巧な記録媒体が生まれても

心そのものは保存できないと言われています。

 

これは技術的に未熟であることが

問題なのではありません。

 

情報は、固定されたものであるのに対し、

心は常に揺らぐもの。

 

脳の状態であれば、

神業のようなスキャンで

記録が取れるでしょう。

 

しかし、心は世界に対する反応です。

同じ脳でも、世界が変われば

違うことを思うということ。

 

心を保存できる時代が来ても、

それは「心の断片」を

情報化したものだと推測されます。

 

心は動き、変わるもの。

 

記録したり、固定したりすることを考えず

変化を楽しむ余裕をもってみませんか。

 

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曽我部キキョウ

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ほしよみ堂大阪アメ村店

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