
【曽我部キキョウ】こころの透明度は、どの程度?
透明度の高い湖、といえば
摩周湖と思う方も多いでしょう。
北海道にある、有名な湖ですが
じつはいまでは世界一の透明度を
保っているわけではありません。
現在の、世界で最も
透明度が高い湖は
ロシアのバイカル湖だそうです。
水深、貯水量、もさることながら
世界最古の湖とも言われています。
この透明度、よく聞きますが
実際にはどういうことでしょう。
水の濁りの度合いを示す指標です。
セッキー円板と呼ばれる、円盤を
水中に沈めて、
どこまで見えるかで
見える深さを測定するそうです。
メートル単位ですが、
この深さが透明度です。
透明度が低いということは、
汚れに繋がる物質や
植物性プランクトン、土砂などで
濁っているということになります。
もちろん、大雨の後などと
からりと晴れ、風も強くない日では
透明度も変わるでしょう。
人の心にも透明度
というものがあるなら
水と似ていると思いませんか。
人の心も大雨や強風の後は
波が立ち、透明度が損なわれます。
もちろん、まっさら
バイカル湖のように
透明度が高い心がいいかというと
そうとも言い切れません。
心は湖と違って
世間という汚濁の中を
泳いでいかなくては
いけませんからね。
それでもきっと
赤ん坊の心は、バイカル湖よりも
もっときれいなのでしょう。
そこから成長に従って、
さまざまな物質や
プランクトン、生物を抱え込み
生きた「湖=心」となっていきます。
ちなみに皆さまおなじみの
琵琶湖に関しては
透明度ランキングには
上がってきません。
しかし、実はその歴史は古く、
10万年以上の歴史を持ちます。
世界に20しかないと言われる、
固有の生物種もいる
『古代湖』の一つなのです。
琵琶湖に関しては、
透明度で勝てなくても
個性で勝負できますよ、
ということで、ご参照まで。
自分の心に目を向けてみる
機会があれば
是非一度、その透明度も
見てみてください。