【曽我部キキョウ】その服は、誰のため? ― 平成生まれの自己顕示欲取扱説明書 その2
「女性なんだから、でしゃばるな」
「もっと空気を読んで」
「可愛げを失ったら終わりよ」
言われたことはありませんか。
日本社会における「普通」は、
基準ではなく監視装置です。
しかし自分を表現したい欲は消えていませんから
目立つなと言われつつ、評価はほしいという
矛盾した状態に陥ります。
「普通でいなきゃ」と言われ続けた人ほど、
心の奥で「誰か見て!」と叫んでいます。
この状態を放置しているとどうなるか。
抑えられた自己顕示欲は
承認欲求、被害者意識
無言のマウントといった
「分かってもらえない私」に変形して噴き出します。
自分は言わないのに、相手が察しないと腹が立つ。
褒められないと「私、また軽く扱われた」と感じる。
直接言えず、態度や沈黙で不満を伝える。
これが陰口や察してアピールに
なっていきます。
つまり、自己顕示欲を否定すると、
歪んだ形で自己主張する技術
だけが上達する構造です。
本人は「いい人でいようとしている」
つもりなのですが
その努力は、ほとんど報われません。
また昨今では、SNSというものがあります。
現実世界ではいい子、
空気を読んで気を遣う、
そういう人ほどSNSでは
別人格です。
ギラギラ、派手派手。
病みアピールに、
ライク数を気にしまくり。
これは、特別に
承認欲求が強い人の話ではありません。
むしろ「私は目立ちたいタイプじゃない」と
思っている人ほど起きやすいです。
「こんなの私じゃないわ」と思っても、
実行しているのは、たしかにあなた。
問題なのは、自己顕示欲があることではなく
それを表で出せないことです。
健全な自己顕示欲は
自分を知ってもらうためのもので
他人との間に境界線を引きます。
また、自分という存在を
雑に扱わせないためにも必要なもの。
自己顕示欲は、抑えるものでも、
無遠慮に放出するものでもありません。
扱い方を間違えたときだけ、厄介になります。
「普通でいなきゃ」と自分を押し殺すほど、
自己顕示欲は、裏口から騒ぎ出すものです。
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曽我部キキョウ
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