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【曽我部キキョウ】ときにはときに縛られない生き方を

時計は身につけていますか?

腕時計、懐中時計、その他、

時間を確認するために使用している人もいれば

ファッションとしてつけている方もいます。

 

時計そのものを身につけていなくても、

今やスマートフォンはほぼ誰でも持っていて

それには時計機能が内蔵されています。

 

時間は社会生活を送るうえで

必要な要素です。

 

とはいえ、現代のように秒刻みの時間が

太古から必要だったわけではありません。

 

大昔は時間を感じて

人々は生活していました。

太陽の動き、季節の巡り、

そういった自然の動きから

感覚的に時間をとらえていただけです。

 

紀元前3000年ごろになると

人は時間を測ることを始めました。

 

最初は太陽時計です。

 

水時計や砂時計も現れ、

やがて人々は時間を区切ることを

覚えていきます。

 

中世ヨーロッパで誕生した機械式時計。

これが人を大きく変えました。

まさに時間革命です。

 

教会の鐘が時刻を告げる。

町全体が「同じ時間」で動く。

結果、個人の感覚より、時計が正解になりました。

 

ここから時間は、共有され、

比較され、支配されるものになります。

 

時間は社会のルールになったのです。

 

そして近代には

腕時計や懐中時計が登場し、

時間が外で鳴るものではなく、

自分が携帯するものとなりました。

 

結果的に、自分で自分を急かす、

誰にも言われていないのに焦る、

「時間を無駄にした」と自分を責める、

という事態が発生します。

 

時間が、内なる監視者となりました。

 

誰も責めていないのに、罪悪感だけが残る。

 

現代では、時間はもはや商品です。

時は金なりとは比喩でも何でもありません。

 

さて、それで人は幸福になったのでしょうか。

 

いえ。

便利にはなりましたが、

幸福である「余白」を失ってしまいました。

 

昔の人は、時間があいまいな中で、

「今この時」を生きていました。

現代人は「今」ではなく、

将来を含め、今以外のところに気を取られがちです。

 

時間に追われて、自分を見失うなど、

本末転倒ではないでしょうか。

 

人の心は、本能的かもしれませんが

「時間を気にしない時間」を必要としています。

 

何かに夢中になるとき、

ぼーっとしているとき。

 

この時、脳は高速で修復作業をしています。

心が野生に戻っているとでも言いましょうか。

 

人は時間に従って生きる社会性を身につけましたが、

時間を忘れる人間性も必要としています。

 

どちらが欠けても成り立ちません。

 

もしあなたが、時間に追われているな、と思ったら

ふと時計を外してみてください。

そして何も考えない時間を少しだけ見つけましょう。

 

今ある自分を感じることができれば

その試みは成功です。

 

※過去の記事はこちらでご覧いただけます。

※その他の記事はこちらから。

 

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曽我部キキョウ

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