
【曽我部キキョウ】どうしても、いやなものはいやなんです⁉
子どもは特にそうですが
食わず嫌いなものって
ありませんか?
食べてみて嫌いになった、
ではなくて
本当に食べることなく、
とにかく嫌いなもの。
母が偏食家だったこともあり
私も昔は食わず嫌いが
たくさんありました。
とくに、食卓に並ばない
高級な海鮮、ウニやいくらは
見ただけで眉間に
しわが寄ったものです。
大人になるにしたがって、
試す機会にも恵まれ
今では偏食の少ない方になっています。
さて、食わず嫌いですが
なぜ起こるのか
ご存じでしょうか。
一番多いのは、やはり
本能的な拒絶反応ですね。
これは新奇性恐怖といって、
人間に限らず、
初めて見るもの、未知のものを
警戒、拒絶することで
危険を回避しようとするのです。
確かに、ナマコがそのままの姿で
食卓に並び、
食べられるよ、おいしいよ、と言われても。
初めてナマコを見る子どもにしてみれば
恐怖というか、警戒心が、
好奇心より勝るでしょうね。
また、見た目やにおいで
「食べてはいけない」
「食べたくない」と判断することもあります。
どちらのケースにしても
嫌だという思い込みが
強すぎるからこその、拒絶反応です。
食べ物についての
食わず嫌いについては
前述のとおりなのですが、
さてでは、人間関係ではどうでしょう。
食わず嫌いという言い方は
少々違いますが、
とくに理由もなく
避けたくなる人っていませんか。
生理的に苦手ということもない、
けれども深くかかわりたくない人。
さて、その場合、
新奇性恐怖なのか、それとも
見た目等で避けたいのでしょうか。
こちらも食べ物と同じで、
「おいしいから食べてみなさい」は
通用しません。
人間関係の食わず嫌いも
自然と変化していくものととらえ、
無理にあれこれしようと
しない方が、いいかもしれませんね。