
【曽我部キキョウ】人生はデザインできる芸術です?
唐突ですが、
デザイナーと聞いて、
何を思い浮かべますか?
ひとことで言ってしまうのは
乱暴にすぎないか、と
思っているのですが
デザイナーの仕事は
多岐にわたります。
例えば「ビジュアルデザイン」と
呼ばれる分野だけでも
グラフィックデザイナーから
パッケージデザイナーまで、さまざま。
デザイナーという名前こそ
ついていないですけれど
デザインにかかわる仕事は
たくさんあります。
料理人やパティシエだって
ある意味デザイナーだと思います。
美的センスが問われる仕事全般。
伝統工芸士も、そうですよね。
自分でデザインして
創っているのですから。
職業の種類は変われども、
デザインも担っている、と。
とはいえ、芸術とデザインは違います。
デザインが機能性も含めた
何らかの目的を達成するための
活動であるのに対し。
芸術は自己表現です。
デザインは他者をも含めた
視点とニーズを考慮するのですが、
芸術は自己の内面をもっと
深く掘り下げ、そして表すものです。
簡単に言ってしまえば、
外か内か。
ここで改めて質問です。
人生を設計する、などと
よく言いますが。
自分の人生を作っていくことは
デザインでしょうか、芸術でしょうか。
もちろん、感性だけで
生きていくことが難しい限り
デザインなのかもしれません。
しかしながら、自分はたった一人、
唯一無二の存在です。
生きていること自体が
芸術ではないでしょうか。
自分の人生を形作ることは
デザインでもあり、
芸術でもあるのです。
みなさまのデザイン、表現する
人生が素晴らしいものでありますように。