
【曽我部キキョウ】日本の周りは海だらけ、魚だらけだけど…
突然ですが、日本の海洋面積(領海と
排他的経済水域(EEZ)を合わせた面積)は
447万平方キロメートルで、
世界第6位の広さです。
これは大小さまざまな島を、
6,852個も抱えていることに由来しています。
ざっと陸地面積の約12倍。
海だらけの国だけあって
魚の消費量も、調査によりますが
世界で3番目~6番目ぐらいです。
日本人一人当たり、年間に
世界平均の約2倍を食しています。
それでも50年前と比較すると
明らかに消費量は
減っているそうです。
それは人々の食事が
変化したからでしょうか。
それだけではありません。
じつは漁獲高の推移を見ても
この50年で変化が見られます。
例えば、1980年代は
250万トンを超える水準を維持した
マイワシの漁獲高も、
2022年は56.1万トンに。
ここ数年、また増加傾向になった、
とのことですが。
マイワシなどの背の青い魚は
豊富なDHAやEPAをはじめ
栄養がたくさん含まれます。
できれば未来の日本人にも
食べてほしい食品です。
どのようにこの資源を残していくか。
将来にわたって
持続的に機能することをめざす、
この考え方を、
サスティナビリティ(持続可能性)と呼びます。
お聞き及びの方も多いでしょう。
イワシ類に限らず、
マグロやウナギなども
このサステナビリティが叫ばれています。
たとえ気軽に食べていた魚が
高級魚になってしまっても、
いつまでもおいしくいただける
世界であってほしいです。
環境問題について
声高に叫びはしませんが
少しだけ、この持続可能な
資源の活用を考えるのも
いいのではないでしょうか。