
【曽我部キキョウ】星に願いを、素直になって
七夕の日は晴れてほしい。
子どもの頃、切に願ったものです。
しかしながら、実際には
晴天の日は少なく
曇り空か雨降り。
それもそのはず。
グレゴリオ暦では
梅雨時期なのです。
旧暦でしたら、
梅雨も明けたあとなので
織姫と彦星は
天の川を渡って出会えたでしょう。
さて、特異日という言葉は
ご存じでしょうか。
1年の内で、特定の天気が
現れやすい日のことです。
雨の特異日、あるいは
晴れの特異日、といいます。
例えば、日本(主に東京)の
特異日はというと、
3月14日は晴れの特異日、
4月6日は花冷えの特異日だそうです。
言われてみると確かに、
毎年そういう気候だな、という
感じですよね。
しかし特異日だからと言って、
その天気になる確率は
100%ではありません。
七夕は雨の特異日でもないのですが、
たとえそうであったとしても、
晴れる日は
いずれ訪れるということ。
引き離された恋人同士が
年に一度会える「かもしれない」
という七夕伝説、日本版。
同じような境遇の
遠距離恋愛だったとしても、
あるいは片思いだったとしても
希望はあることを教えてくれます。
恋愛において、終わりはつまり
その心に、自分で
終止符を打ったときです。
希望を持ち続けている限り、
「いずれ」を待つ力がある限り、
その恋や愛は、
続いているのですね。
ふられたからあきらめる、
ではなく、自分の心に
素直になってみましょう。
きっと何かが変わりますよ。