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【曽我部キキョウ】永遠の命題、白か?黒か?...いや、グレーでしょ

性善説と性悪説、
聞いたことはあると思います。

 

では何か、というのを
説明しようとすると
なかなか難しくないですか?

 

人間はもともといい人か、
それとも悪い人か、
その違いだ。
そんな感じになってしまいます。

 

ではここで、おさらいです。

 

性善説とは孟子が唱えたもので
「人は可能性の塊だから、
教育や環境によって善が培われ、
悪が生まれる」という考え方です。

 

人間というのは、本来
「善」なのだという立場ですね。

 

一方の性悪説は
荀子が唱えました。

 

「人は怠惰な怠け者だから、
悪いところを改善していけば立派になれる」
つまり、もともとは「悪」の立場です。

 

そしてどちらが正しいのかというと、
実はまだ論争中でして、
結論は出ていません。

 

孟子も荀子も
中国の戦国時代の、儒家です。

 

紀元前の哲学者ですから、
西洋でしたら、
アリストテレスやソクラテスなどを
ご存じかもしれません。

 

そのころからの命題ということ。

 

当時、決着がつかなかった
人は生まれた時に「善い」存在か
「悪い」存在か、を
いまだに論じているのです。

 

少し、面白すぎませんか?

 

当時の思想では
もしかすると白か黒か、だけで
グレーゾーンは
認められなかったかもしれません。

 

そうすると、人間も「善」か「悪」に
寄せなくてはならないのです。

 

ところが実際には
「善」であり「悪」である、と
私は思うのです。

 

あるいは「善」も「悪」もない「無」ですね。

 

だからどちらにも
転がっていくのではないでしょうか。

 

人の生きざまは、
善だけや悪だけで成り立つことは
ないと思っています。

 

白黒はっきりさせるだけが能じゃない、
グレーがあっていいんだよ、
と言うのと同じように。

 

性善説も、性悪説も
言っていることは
分からなくもないですが。

 

ここはひとつ、
「中庸の徳」といきましょうよ。

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