
【曽我部キキョウ】目の色よりも、その奥が大事
あなたの瞳は何色ですか、と
もし日本人に聞くと
きょとんとされるかもしれません。
日本人の多くは
ダークブラウンの瞳で
違う色はカラーコンタクトレンズを
使用しているからです。
一方で、ヨーロッパの一部では
パスポートに瞳の色について
記載されています。
渡航先の入国審査で
本人確認を行う際に
重要な識別ポイントとなるためです。
そもそもなぜ瞳の色が違うのでしょう。
簡単に言うと、遺伝子と
メラニン色素の量の違いです。
日照量の多い地域では
紫外線から目を守るために
メラニン色素が
多く含まれることになります。
結果的に濃い目の色になるのです。
一方、北欧などの日照量の少ない国では
なんと国民の80%もの人が
青い目を持つというデータもあります。
憧れのブルーアイも
北欧へ行けば平凡な目に。
一体どのような色があるのかというと
大きく6つに分類されます。
一番メジャーなブラウン。
日本人の大半は、
このブラウンの濃い色です。
ちなみにバルト海沿岸の国々では
最も少ない色が、
このブラウンだとか。
そしてヘーゼル。
光の加減で、微妙な色合いになります。
ライトブラウンと
ダークグリーンの中間の色です。
続いてアンバー。
その名の通り、
琥珀のような色をしています。
オオカミの目にも
このような色が多いことから
通称がウルフアイ。
日本ではなじみが薄いですね。
そしてグリーン。
ヨーロッパに集中していて
フィンランドではその80%以上が
緑色の目だそうです。
グレーの目。
ブルーよりもメラニン色素の量は多く
ときにダークブルーとも呼ばれます。
ヨーロッパやロシアなどで
よく見られる色です。
そして最後にブルーの目。
外国の人の目といえば
この色を想像するかもしれません。
年々減っているとの
調査結果もありますが
コーカソイド人種の多くの人が
このブルーの目を持っています。
さて、このように見ていきますと
目の色のバリエーションは
豊富なような、それほどでもないような。
とにかく、それは一つの
身体的特徴であり
その人個人を評価する
要因にはならないということ。
その目の奥に秘められた
心意気こそを評価できるように
なりたいですね。