
【曽我部キキョウ】緑の屋根や壁、長所&短所はここ
ビルの屋上に、こんもりと
緑色の植物の山が見えたり
壁につる系植物が絡まっていたり
という風景をたまに見かけませんか。
屋上に庭園を造る、
あるいは壁を植物で覆うのは、
見た目の和み以外にも
じつは結構な効果があるのです。
まず、言わずと知れた省エネ。
植物による日照の遮へいや
土壌による断熱効果があり、
夏場は熱が建物内に入るのを抑え、
冬場は熱を外に逃がさない
という特徴があります。
似た効果で、
ヒートアイランド現象の緩和。
ビルの外壁は大体
コンクリートでできているので
そこの高温化や低温化を避け、
内側の温度の上昇や下降を和らげます。
そして建物の劣化も防止しています。
いいことだらけ?
もちろんそんなことはありません。
建物への負担が大きくなる、ですとか
雨漏りの原因となるなどと言う
デメリットもあるのです。
防水面、風対策などについて
考慮する必要もあります。
植物の根が防水層を傷つけると
漏水の原因となるため、
メンテナンスは大変です。
実際には、ビルを管理する方の
余力次第となりそうです。
お手入れの大変さを重々承知しても
ビルの屋上に、少しばかり緑があると
嬉しいのですけれど、ね。