【曽我部キキョウ】自己肯定感の土台を作っていこう
自分を肯定するということは、
難しいようで、簡単な面があります。
自分を全否定していた人が、
いきなり全面的に肯定するような
奇跡はありません。
日常生活の中で、少しずつ
自分に対する感覚を矯正していく、
これが実は近道です。
では日常的に何をすれば
自己肯定感がアップするのか、
それをご紹介しましょう。
まず、なぜ頑張っても、努力を重ねても
自己肯定感が高まらないのか、
知っておく必要があるでしょう。
私たちは無意識に、自分の得意なこと、
失敗しにくいこと、無難なことを
選択する癖があります。
その方が自分を肯定できる要素が
増えるような気がするからです。
ところが、これは合理的に見えて、
常に他人の物差しで自分を測る生き方。
できなくなった瞬間、
あるいは役に立たなくなった瞬間に、
自分の価値まで下がった気がするでしょう。
「できる」は能力の話であって、
存在を肯定する根拠にはならない、
これを押さえておく必要があります。
能力に関係なく、自分を肯定する、
そんな選択方法があるのでしょうか。
もちろんあります。
例えばスイーツを食べるとき、
あるいは音楽を聴くとき、
何を基準に選んでいますか？
おそらく「好き」か「嫌い」で
選んでいるのではないでしょうか。
好きだから選ぶ。
それだけで、
自分の感覚を採用したという事実が残ります。
自己肯定感は、成功体験ではなく
自分の感覚を尊重した回数で育つのです。
そうした小さな選択が重なると、
脳は少しずつ「この感覚は信用していい」と学び始めます。
ここで大きく
人生を変えようとする必要はありません。
むしろ、小さいことをたくさんする方が、
効果的でしょう。
コンビニのお弁当を買うとき、
カロリーではなく、好きか嫌いかで選んでみる。
評価の高い本を読むのではなく、
読んでみたいと思った本を読む。
この積み重ねです。
好きが分からないという人も
いるかもしれません。
それは人生の中で
ダメ出しをされ続けたせいです。
感覚はあなたの中に眠っていますから、
最初は「どちらかと言えば好きかもしれない」を
選んでいきましょう。
自己肯定感とは、
「できる私」を証明し続けることではありません。
「好きで選ぶ私」を、自分が許し続けること。
今日の一つの選択から、「好き」を選んでください。
自己肯定感は、そこからしか始まりません。
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曽我部キキョウ
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