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【水森】ウェイト版タロットカード《ⅩⅣ節制》の象徴解釈について。

こんにちは

ほしよみ堂大阪アメ村店の水森です。


 


14番のアルカナ《節制》

 



絵柄の中央に、

2つのカップを持った、

白い衣服の天使が佇んでいます。

 



天使は、

1つのカップから

もう1つのカップへと、

器用に液体を移し替えています。

 



液体は流動的物質です。

自由に形を変えられることから、

変化の象徴とされています。



天使の素足は、

右足を〈水〉の中に、

左足を〈大地〉に置いています。

 

 

翼は、〈風〉の属性を帯び、

知性や理知の象徴です。

 

 

胸元には、

錬金術での〈火〉の象徴である

正三角形が配置されています。

 

 

この事から

天使は〈火水風地〉という

四大の力を自在に操ることが出来る

という事がわかります。

 

 




天使の額には〈太陽〉のシンボル

が輝いています。

 

故に、

この天使は〈大天使ミカエル〉

という説が有力です。

 

 

ウエイト博士は、

この太陽の光について、

「精神と物質の融合を可能にする第三の働き、

人間の三重性の具現である」

と言っています。

 

 


この天使は、

四大要素を操っています。

 

カップからカップへと

液体を器用にバランスを取りながら

何度も移し変えています。

 

その姿は、中世ヨーロッパの

〈錬金術〉を彷彿とさせる光景です。

 

合成により新たな何を

作り出そうとしているのでしょうか。

 

 



精神と肉体のバランスを取ること。

 

調和や融合。

 

そして

物事を調整出来する力がある事。

 

 




遠景の山と山との間からは

太陽が登っています。

 

太陽は生命力の象徴です。

新しい生命の息吹を感じます。

 



新しい息吹とは、

2つのカップからカップへと

調合を繰り返すことによる

新たなる何かです。

 



このカードが出るところには、

まだ始まっていない何か、

未知数の大いなる可能性が広がっています。

 



隠された潜在能力が開花する可能性も。

 




天使の背後には

アイリスの花が咲いています。

 

 

アイリス≒イリスは、

ギリシャ神話に登場する

大神ゼウスの妻ヘラの

使者である女神の名前です。

 



神々の言葉を人間に伝える役目を担い、

神々や人間の仲裁役である女神イリス。

 

争いの後には、

空に虹をかける事でも知られています。

 



彼女の微笑みは、

嵐の後の雲間から注ぎ込む

希望の光の様であり、

 

嫉妬や怒りに燃える女神ヘラですら

イリスの微笑みの前では

怒りを和らげる程だったとか。

 

節度ある行いや

相手を思いやり、

尊重する事の大切さ。

 

細やかな心遣い。

お互いに妥協点を見出し

譲り合い折り合いをつけること。



欲張らずに今あるものを大切にして

育んでいく。

 




そんな素敵なお話を紡ぎ出せる

素敵なカードなのです。

〈節制〉





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