
【水森】ウェイト版タロットカード《ⅩⅧ 月》の象徴解釈について。
こんにちは
ほしよみ堂大阪アメ村店の水森です。
ウエイト版タロットカード《月》
不思議な雰囲気のカードです。
カードの中央上部には
夜空に大きく〈月〉が
ぬらぬらと輝いています。
向かって右側から三日月
次第に満ちていく月には
人の横顔が描かれています。
その横顔は、
まだ見えていない物事の
もう片側の顔
もう一つの側面がある事の
暗示であります。
何が隠されているのでしょうか。
月から放たれた
32本の大小の光。
これは「生命の木」における
10のセフィラーと
22の小道を表しています。
また月からは、
15個のヨッドの印で表された
思考の露が地上に降り注いでいます。
月は、
人間の無意識の世界、
深層心理を現します。
理性、本能
心の深いところで
私達は無意識に
何を感じているのでしょうか。
日々変化する
人の心の移り変わり。
地上には犬と狼。
犬科の生き物には、
従順さと、
隠れた凶暴性という
2つの面があります。
深い水は、深層心理の象徴です。
そこからはザリガニが、
地上へ這い上がって来ています。
ウエイト博士によると
「野蛮で獣よりおぞましい性質を持つ
名もなき生き物が、深い縁から這い出てくる」
と表現されています。
深い深い無意識の意識。
遠景には2本の柱。
2本の柱は〈女教皇〉
の回にもお話しましたが、
二元論の象徴であり
結界、聖域を現します。
門から向こうは聖なる領域なのです。
その向こうには
神の領域を現す
山々が連なっています。
そこへ遠く通じる道もまた
蛇行し水辺から延々と
山の彼方に繋がっています。
ウエイト博士はこの道を、
『イニシエーション』という言葉で
表現しています。
水は女性性、
流動性の象徴です。
どちらへも転ぶ可能性のある状況や
流されやすい人の心の弱さへの
警告を放っているのでしょう。
暗く見えないからこそ、
不安は募るものです。
ウエイト博士は
「平和であれ。静寂であれ。」
「そうすれば下方の深淵が形を作ることを
め、動物的本質の上に、穏やかさがやって
くることになるだろう」
と言っています。
まずは冷静に、
心を落ち着かせましょう。
暗い夜道では、
もの事をはっきり認識するのは
難しいものです。
心の中に芽生えた不安は
見えないからこそ、
自らの心が生み出している
だけかもしれません。
やがて夜明けはやってきて。
全ては明らかになるです。