
【水森】二十四節気と雑節⑥雑節
こんにちは
ほしよみ堂大阪アメ村店の水森です。
今日は
二十四節気と雑節の6回目!
の最後、
雑節のお話をしたいと思います☺
【雑節(ざっせつ)】
日本の昔の人達は
生活や農作業の目安にしていました。
二十四節気と同じく
太陽の動きを基にし、
季節の移り変わりを
より詳しく知るために
設けられた暦の日です。
冬の土用(1月後半〜2月上旬頃)
節分(2月3日頃)
春の彼岸(3月中旬頃)
春の土用(4月下旬〜5月上旬頃)
八十八夜(5月2日頃)
入梅(6月11日頃)
半夏生(7月2日頃)
夏の土用(7月下旬〜8月上旬頃)
二百十日(9月1日頃)
秋の彼岸(9月中旬頃)
秋の土用(10月下旬〜11月上旬頃)
などがあります。
現在でも、
それぞれの雑節は
その時期特有の行事や
風習が残っています。
私達も、これらの行事により
季節の移り変わりを
感じているのではないでしょうか☺
〈節分〉 2月3日頃
「季節を分ける」という意味で
節分です。
「鬼は外、福は内」と言いながら
豆を巻きますね。☺
これは
一年間の無病息災を願う行事で、
立春の前日です。
〈彼岸〉
春の彼岸(3月中旬頃)
秋の彼岸(9月中旬頃)
があります。
「お彼岸」ともいいますね☺
春分と秋分を中日として、
その前後3日間を合わせた
7日間の事です。
今日でも、お墓参りをしたり、
仏壇の掃除やお供えなどをして、
ご先祖様を供養する風習があります。
やっと
暑さ寒さが和らぐ時期でもあります。
彼岸は、仏教用語で
煩悩を離れた悟りの境地の事。
つまり極楽浄土を指します。
〈八十八夜〉 (5月2日頃)
立春から数えて88日目の日です。
いよいよ春から
初夏へと季節が移り変わります。
霜が降りなくなる時期で、
種まき、田植えなど、
本格的な農作業の準備を
始める目安とされています。
新茶の季節です。
摘み取りられた新茶は
縁起物として珍重されています。
また、「八」の字は
末広がりで縁起が良いとされ、
八十八を組み合わせると
「米」の字になることから、
長寿を願うという意味も
込められています。
〈入梅〉 6月11日頃
梅雨の時期の始まり。
太陽黄経が80度になる日です。
暦の上では、
梅雨入り日とされていますが、
気象庁が発表する、
実際の梅雨入りとは
必ずしも一致しません。
〈半夏生〉 7月2日頃
田植えの終わりの時期です。
昔、田植えは、夏至(6月21日頃)の後、
半夏生に入る前に終わらると
されていました。
もし半夏生より後に
田植えをしてしまうと、
秋の収穫量が減ってしまうと
考えられていた為です。
梅雨が、いよいよ後半に入った事を
知る目安の日でもあります。
この頃から大雨になる事が多くなり
「半夏雨(はんげあめ)」や、
時に洪水の被害にみまわれる事から、
「半夏水(はんげみず)」とも
呼ばれてきました。
〈土用〉
一般的に「土用」と言えば、
夏の土用(7月下旬〜8月上旬)
を指すことが多いですが、
立春、立夏、立秋、立冬の
それぞれの直前約18日間を指し、
各季節
春土用、夏土用、秋土用、冬土用
があります。
夏の土用は、梅雨明けと重なり、
暑さが厳しくなる時期であるため、
丑の日に鰻を食べる風習があります。
〈二百十日〉 9月1日頃
立春から数えて210日目の日、
つまり9月1日頃のことです。
台風が来やすい時期で、
稲の開花期にあたり、
台風による被害が出やすい
厄日とされてきています。
『風神』を鎮めるため
風祭(かざまつり)という
行事が行われることもあります。
雑節、
現在でも私達の生活に
深く結び付いているものばかりですね。
水森