
【水森】干支について② 十干の文字と成り立ち(🎀ơ ᎑ ơ)
こんにちは
ほしよみ堂大阪アメ村店の水森です。
今回は《干支の2回目》
前回の続きです。
陰陽五行説により〈十干〉は
木火土金水(もっかどこんすい)
の5つの五行に属しています。
前回の最後に
「十干」の文字
(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)は
草木の成長の過程を
表して名付けられていると
お話しましたね。
今回はその「十干」の
草木の成長過程としての
成り立ちを解説して
いきたいと思います。
〈甲〉 陽の木
甲は甲冑の甲(カブト)
から表された文字で、
草木の種子を覆う厚皮
の事でもあります。
発芽したばかりの草木の種が
まだ厚皮を被っている状態を
現しています。
〈乙〉 陰の木
乙は、軋る(きしる)を
語源としています。
甲で発芽した幼芽が
少し成長しましたが
まだ頭をもたげていて、
まっすぐになっていない
状態を表しています。
〈丙〉 陽の火
丙は炳(あきらか)
を語源としています。
屈曲していた幼芽が
真っ直ぐ伸び、
その姿がはっきりとわかる状態
を表します。
〈丁〉 陰の火
丁は丁壮(壮年の男子)
を語源としています。
草木が伸びて充実し、
しっかりと形が整った状態を表します。
〈戊〉 陽の土
戊は、茂る(しげる)を
語源としています。
草木が繁茂して大地を覆うくらい
盛大となった状態を表します。
〈己〉 陰の土
己は、紀(すじ)、起(おこす)を
語源としています。
草木が十分に繁茂し
形が整いったその中から、
特に秀でたものが
頭をもだげて伸びていく
状態を表しています。
〈庚〉 陽の金
庚は、更(あらたまる)と同語です。
草木の成長の最終段階、
実を結び、成熟して、
新しいものに改まって
行こうとする状態を表しています。
〈辛〉 陰の金
辛は、新しい(あたらしい)と同語です。
草木が枯れ死し、
新たなものに生まれ変わろうとする
状態を表しています。
〈壬〉 陽の水
壬は、妊(はらむ)
を語源としています。
草木の種子の内部に新しいものが
孕まれ(芽が生まれ)
芽吹こうとしている
状態を表しています。
〈癸〉 陰の水
癸は、揆(はかる)を語源としています。
草木の内部に孕まれたものが
次第に形作られ、
その長さを測る事ができる程に
なった状態を表しています。
十干と同語で、〈十二支〉も
陰陽五行の、木火土金水、
が割当られています。
こうして植物はまた新しく子孫を残し
生まれ変わって行くのです。
なんとなく 深〜いですよね。
次回は〈干支〉の
〈支〉の部分、〈十二支〉について
解説していきます。