
【水森】干支について③地支と植物の成長過程🐭🐃🐯🐰🐲🐍🐴🐑🐵🦃🐶🐗
こんにちは
ほしよみ堂大阪アメ村店の水森です。
今回は《干支の3回目》。
前回〈十干〉だけでなく
〈十二支〉にも
陰陽五行が割当られています。
〈十二支〉は大地の気を表し、
時間の経過(年、月、日、時間)や
方位も表す記号です。
また
〈子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥〉の
十二支それぞれを表す文字も
〈十干〉と同じように
植物の成長の過程を
12の段階に分けて表しています。
それから、
✖鼠、牛、虎、兎、竜、蛇、
馬、羊、猿、鶏、犬、猪、
といった動物達とは
一切関係ありません。
民衆が覚えやすいように
漢字を置き換えたものなのです。
正しくは
⭕子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、
戌、亥、なのです。
それでは
〈子〉 12月,北、陽の水
子は、孳(し)、つまり
「繁殖する」「生み出す」
という意味です。
この「孳」は、
新しい生命が種子の中で発芽し
新しい生命が芽生え始める
最初の段階を表しています。
これは、生命の始まりや可能性、
そして活動の活発化を意味します。
〈丑〉1月、北北東、陰の土
丑は、紐(ひも、からむ)
といった意味です。
芽が種子の中に生じて
まだ伸びることができない
状態を表しています。
〈寅〉2月 東北東 陽の木
寅は、演(えん)という字が由来です。
「動く」「芽を出す」
という意味を持っています。
春になり植物が芽を出し、
成長を始める様子を表しており、
「成長」や「始まり」を意味します。
〈卯〉 3月 西 陰の木
卯は、茂(しげる)の意味です。
出た芽が伸び、
地面を覆うようになった状態を現します。
〈辰〉4月 西北西 陽の土
辰は、振(ととのう)の意味です。
草木が成長し、
その形が整う様子を表し、
成長や発展を意味します。
〈巳〉5月 南南東 陰の火
巳は、巳(やむ)の意味です。
植物の成長が一旦止まる、
繁茂の極みに達した状態を現します。
〈午〉6月 南 陽の火
午は、(つきあたる、さからう)
の意味です。
植物が繁茂の極みを過ぎ、
「折り返し点」や
「盛りが過ぎた状態」を表し、
衰微傾向になった事を現します。
〈未〉7月 南南西 陰の土
未は、味(あじ)、
未(いまだ)の意味です。
植物の果実が熟成し、
味わいが出てきたがまだ
これからという状態を現します。
〈申〉8月 西南西 陽の金
申は、伸(のびる)の意味です。
植物が成長し、
実が成熟して硬くなる様子を
表しています。
〈酉〉9月 西 陰の金
酉は、緧(ちぢむ)の意味です。
果実が成熟の極限に達し、
ここからちぢんて行く
状態を現します。
〈戌〉10月 西北西 陽の土
戌は、滅(ほろぶ)の意味です。
植物が枯れて土に還る状態を現します。
〈亥〉11月 北北西 陰の水
亥は、核(さね)を意味します。
生命力が種の中に閉じ込められ、
次の世代に繋げるための
準備期間を現します。
結構面白いと思いませんか?
植物の成長に例えた
〈干支〉の成り立ち。