
【龍空】「暑さ寒さも彼岸まで」はもう通用しない?異常気象時代のことわざ
「暑さ寒さも彼岸まで」
日本の四季を表す
代表的なことわざの一つです。
春分・秋分を中心とした
「彼岸」の時期には
極端な暑さや寒さが落ち着き
過ごしやすい気候になる
そんな先人たちの
経験に基づいた
知恵が込められています。
ところが近年
このことわざが通用しない
と感じる人も
多いのではないでしょうか。
春のお彼岸を過ぎでも
寒さが続いたり
秋のお彼岸を過ぎても
真夏のような暑さが残ったり。
特にここ数年の猛暑や異常気象は
地球温暖化の影響を
肌で感じさせるものばかりです。
9月に入っても30度を超える
「残暑」どころか
「延長戦」が続くような日々。
これまでは
「彼岸まで」
という区切りが
もはや
当てにならない
とも言えるでしょう。
ことわざ本来は
人々の生活の知恵や
自然との共存の中で
育まれてきたものです。
しかし
気候が大きく
変わりつつある時代において
それらの
教訓が現代とズレ始めているのも事実です。
では
古いことわざはもう
役に立たないのでしょうか?
そんなことはありません。
「暑さ寒さも彼岸まで」
という表現には
「季節の移ろいに敏感になること」や
「無理せず自然とともに暮らす」という
今こそ見直すべき
価値観が込められています。
むしろ私たちは
ことわざの意味を
ただそのまま受け取るのではなく
「現代の環境にどう合わせていくか」を
考える必要があるのかもしれません。
昔の知恵をヒントにしつつ
新しい暮らし方を作っていく。
ことわざは
そんなきっかけを
与えてくれる
存在でもあるのです。
異常気象が
当たり前になりつつある今だからこそ
先人の言葉に耳を傾けつつ
今の気候とどう向き合うかを
一緒に考えてみませんか?