【龍空】不安は未来へのサイン
不安と期待が入り交じるとき
何か新しいことを始めるとき、心の中に同時に「不安」と「期待」が生まれます。未知の世界へ踏み出すとき、人はどうしても怖さを感じるもの。しかし、その不安は悪いものではなく、むしろ“前に進むサイン”なのだと思います。
たとえば転職、引っ越し、新しい人間関係。どんな挑戦にも少なからず不安はつきものです。「失敗したらどうしよう」「自分にできるのだろうか」――そんな気持ちが浮かぶと、立ち止まりたくなります。でも、その裏には「こうなりたい」「新しい自分に出会いたい」という希望もちゃんと存在しています。不安と期待は、表と裏の関係。どちらか一方だけでは成り立たない心の動きなのです。
不安が大きくなったときほど、それはあなたが本気で未来を見つめている証拠。現状を変えたいという思いがあるからこそ、怖くなるのです。だから、心がざわついたときこそ「これは未来への一歩なんだ」と思ってみてください。その感情を感じられること自体が、すでに前進している証です。
大切なのは、不安を消そうとしないこと。不安は消すものではなく、抱えながら進むものです。小さな一歩でもいい。今日できることを一つやってみる。それだけで少しずつ不安は「自信」に変わっていきます。
振り返ってみれば、これまでの人生で「不安だったけどやってよかった」と思えることはたくさんあるはず。だから次に不安を感じたときは、怖がる代わりにこうつぶやいてみましょう。
――「この不安は、きっと私が成長するサインだ」と。
その瞬間、あなたの中で新しい未来が静かに動き出しています。

