【龍空】人の言葉に傷つくあなたへ~受け止めすぎてしまう心のしくみ~(第1回)
第1回|受け止めすぎてしまう理由
〜やさしさと心のクセ〜
「そんなつもりで言ったんじゃないよ」
「気にしすぎだと思うよ」
そう言われても、
胸の奥に小さな棘のように
言葉が残ってしまうことはありませんか。
その場では笑ってやり過ごせたのに、
一人になった途端に思い出してしまう。
「あの言い方には、何か含みがあった気がする」
「私、何か悪いことをしたのかな」
そんなふうに考え始めて、
気づけば心が重くなっている。
人の言葉を受け止めすぎてしまう自分を、
あなたは弱いと思っているかもしれません。
けれど私は占い師として、
また多くの心に触れてきた中で、
この性質は弱さではなく、資質だと感じています。
■ 感じ取る力が強い人ほど、言葉は深く届く
受け止めすぎてしまう人は、
相手の言葉そのものだけでなく、
その奥にある感情まで感じ取ってしまいます。
声のトーン
間の取り方
表情のわずかな揺れ
それらを無意識に読み取り、
「この人はいま、どんな気持ちなんだろう」
と 自然に想像してしまう。
これは、
人との関係性を大切にしてきた人に 多く見られる心の働きです。
本来は相手が処理すべき感情であっても、
自分の中に引き受けてしまうため、
言葉が何倍にも重く感じられるのです。
■ 真面目さが、自分を追い込んでしまうこともある
受け止めすぎる人ほど、
自分の言動を振り返ります。
「改善できるところがあるなら直したい」
「相手の言葉には意味があるはず」
そうやって誠実に向き合おうとする姿勢は、
本来とても尊いものです。
ですが世の中の言葉すべてが、
あなたのために発せられた
“正しいメッセージ”とは限りません。
疲れや苛立ちから出た一言
価値観の違いによるズレ
相手自身の不安や欠乏
それらが混ざった言葉を、
まっすぐ受け取ってしまうと、
心は簡単に傷ついてしまいます。
■ 否定と自己価値が結びつきやすい理由
人の言葉に深く傷つく背景には、
「否定=自分の価値が下がる」
という 無意識の結びつきがあることが多いです。
幼い頃、
頑張ったときに認められ
期待に応えたときに安心できた経験。
その積み重ねが、
「ちゃんとしていないと受け入れてもらえない」
という思い込みを育ててしまうことがあります。
だからこそ、
誰かの何気ない言葉が
自分の存在そのものを
否定されたように 感じてしまうのです。
■ その言葉は、あなたの真実でしょうか
ここで一度、立ち止まってみてください。
その言葉は、
本当にあなたのすべてを表しているでしょうか。
相手の感情と、
あなたの価値は別物です。
言葉には、
話した人の状態や事情が 必ず反映されています。
それを区別できるようになるだけで、
心の負担は少しずつ軽くなっていきます。
■ 受け止めすぎるあなたへ
傷つきやすいあなたは、
決して弱い人ではありません。
人の痛みがわかる人
空気を感じ取れる人
誠実に向き合おうとする人
そうした力を持っているだけなのです。
まずは、
受け止めすぎてしまった自分を 責めるのではなく、
「私はそれだけ感じ取れる人なんだ」
と 静かに認めてあげてください。
次回は、
なぜ心の境界線が薄くなると 言葉が刺さりやすくなるのか。
その仕組みを、 もう少し深く紐解いていきます。
※第2回へつづく
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