【龍空】人の言葉に傷つくあなたへ~受け止めすぎてしまう心のしくみ~第3回
第3回|過去の体験が、今の反応をつくっている
「もう大人なのに、どうしてこんなに気にしてしまうんだろう」
「同じことを言われても、平気な人もいるのに」
そう思って、
自分を責めたことはありませんか。
けれど、
人の言葉に対する反応は、
“今この瞬間”だけで
生まれているわけではありません。
多くの場合、
それは過去の体験の積み重ねによって 形づくられています。
■ 心は、かつての安全なやり方を覚えている
人の心はとても賢く、
過去に身につけた
「安全に生きる方法」
を 無意識に使い続けます。
たとえば、
・空気を読むことで怒られずにすんだ
・我慢することで関係が壊れなかった
・期待に応えることで安心できた
こうした経験があると、
心は学習します。
「相手の感情を先に察知すれば大丈夫」
「自分を抑えれば、居場所が守られる」
それは当時のあなたにとって、
とても大切な処世術でした。
■昔のルールが、今も続いてるだけ
問題なのは、
そのやり方が
“今も自動的に使われている”こと。
もう危険ではない場面でも、
心は過去と同じ反応をしてしまいます。
誰かの強い言葉に、 昔と同じ緊張が走る。
少し否定されただけで、 存在そのものが揺らぐように感じる。
それは、
あなたが弱いからではありません。
心が、
かつての自分を守ろうとしているだけなのです。
■ 記憶は「感情」と一緒に保存される
過去の体験は、
出来事そのものよりも、
そのときに感じた感情と一緒に 心に残ります。
寂しかった
怖かった
認めてほしかった
そうした感情が、
似た状況に出会ったとき、
一気によみがえる。
だから、
今の言葉以上に傷ついたように 感じてしまうのです。
■ 今のあなたは、もう当時のあなたではない
ここで大切な視点があります。
それは、
今のあなたは、
過去のあなたとは違うということ。
環境も
立場も
選択肢も
あの頃より、 確実に増えています。
心はまだ昔のルールで
反応しているかもしれませんが、
現実はもう変わっているのです。
■ 反応に気づくことが、回復の第一歩
誰かの言葉に強く反応したとき、
こう問いかけてみてください。
「これは“今”の出来事? それとも、昔の感情が動いている?」
答えが出なくても構いません。
ただ気づくだけで、
心は少し距離を取り始めます。
過去の体験は、
あなたを形づくった大切な一部。
でも、
これからの人生を縛り続ける必要はありません。
次回は、
言葉に振り回されないための
具体的な心の守り方について
お話ししていきます。
※第4回へつづく
*********************************
ほしよみ堂大阪アメ村店
龍空(りゅうあ)
全国のほしよみ堂所属の占い師のブログが掲載
2025年12月の出演日
27日(土)、28日(日)、30日(火)
2026年1月の出演日
2日(金)、3日(土)、4日(日)、10日(土)、12日(月)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、31日(土)
皆様のご来館お待ちしております。

