
【龍空】夏祭りの風物詩「金魚すくい」の由来とは?
夏祭りといえば
屋台に浴衣
そして
忘れてはならないのが
「金魚すくい」。
赤く可愛らしい金魚が
水の中を泳ぐ光景は
どこか懐かしく
涼しさを感じさせてくれます。
しかし
この金魚すくい
いつから
始まったものなのでしょうか?
今回は
その由来をたどってみましょう。
金魚すくいの起源は
江戸時代後期に
さかのぼると言われています。
当時
金魚は上流階級の間で
人気の観賞魚として
中国から輸入され
日本でも
飼育されるようになりました。
やがて
庶民の間にも広がり
金魚は「縁起物」としても
親しまれるようになります。
明治時代には
金魚が比較的
手頃な価格で
手に入るようになり
縁日や祭りで
「金魚すくい」
として登場しました。
当時は単純に
金魚を売る屋台が主流でしたが
「ポイ(紙のすくい網)」
を使って遊びながらすくうという
現代のスタイルが定着したのは
昭和初期とさてれいます。
薄い紙でできたポイで
いかに
上手に
金魚をすくうかが腕の見せ所。
子供たちにとっては
遊びであり
大人にとっては
童心に帰るひとときです。
また
金魚すくいには
「一つひとつを大切に扱う心」や
「集中力」
「手先の器用さ」など
日本らしい
繊細さが表れています。
金魚をすくうときの
静かな緊張感や
成功したときの
達成感もまた
夏の思い出を
より深く
印象づけてくれるでしょう。
現代では
全国金魚すくい選手権大会が
開催されるほど
競技としても
注目を集めています。
奈良県大和郡山市は
金魚の産地として有名で
地域の伝統文化としても
大切にされています。
この夏
祭りにでがけたら
ぜひ
金魚すくいに
チャレンジしてみては
いかがでしょうか。
水の中を泳ぐ金魚と
向き合うその時間は
忙しい日常を
忘れさせてくれる
癒やしのひとときに
なるかもしれません。