ブログ

【龍空】子供会の思い出:提灯行列の灯りに包まれて

子供のころ
夏の終わりになると
町内の子供会で
「提灯行列」という
イベントがありました。

夕暮時
色とりどりの提灯を手に
友達や近所の子と
連れ立って歩いたあの時間
今でも心に残っています。

提灯のやわらかい光が揺れるなか
蝉の声と
遠くの太鼓の音が響く夏の風景。

その非日常感に
ワクワクしながら
一歩一歩進んだものです。

 

では
この「提灯行列」には
どんな意味があったのでしょうか?

地域によって多少違いはありますが
一般的にはお盆や地蔵盆の
行事の一つとして行われ
先祖の霊を迎えたり
送り出したりする意味が
込められていました。

また
子供たちの健やかな成長を願う
宗教的・地域的な意味も含まれていたのです。

提灯の光は
道を照らすだけでなく
霊を導く「灯り」としての
役割もあったのかもしれません。

 

最近では
こうしたイベントを
見かけることも少なくなりました。

少子化や地域コミュニティの希薄化
安全面の問題など
さまざまな要因が
影響しているのでしょう。

けれど
こうした伝統行事には
単なる「イベント」以上の
価値があると思います。

子供たちが地域のつながりを感じたり
季節の節目を意識したりする
貴重な機会なのです。

 

現代の子供たちは
スマホやゲームで
世界とつながっていますが
手に提灯を持って歩く体験は
きっとまた違った形の
「つながり」を感じさせてくれるはず。

もし地域でまだ行われているなら
ぜひ参加してみては
いかがでしょうか。

あのゆらゆらと揺れる
灯りのなかに
きっと大切な記憶が灯るはずです。

 >  【龍空】子供会の思い出:提灯行列の灯りに包まれて

ページトップへ