【龍空】心が歌い出す瞬間――突然のメロディが教えてくれる5つの理由(連載②)
【② ストレス解消として歌いたくなる理由】
連載の第1回では、
気分が高揚したときに歌いたくなる
心理をお話ししました。
そして今回は、
その反対。
心が疲れているときに、なぜ突然歌いたくなるのか?
このテーマを紐解いていきます。
実は、
人はストレスがたまると、
身体の中で
“バランスを戻そうとする力”
が働きます。
その働きのひとつが「発声」。
声を出すことで、
私たちの心と身体は
自然と調整されていくのです。
特に歌うときは、
深い呼吸と長い息が必要になります。
これは、
緊張や
不安で
浅くなってしまった呼吸を
ゆっくり整え、
副交感神経を
優位にしてくれる働きがあります。
ストレスで
ぎゅっと締まっていた心が、
歌うことで
ふわっとゆるみ出すのです。
さらに、
声を響かせる動作は、
胸やお腹の筋肉を動かし、
身体の内側のこわばりを
優しく解放してくれます。
悩みが重たいときや、
人間関係で心が疲れたときに、
つい歌いたくなるのは、
「今の緊張をゆるめたい」
「この苦しさを外に出したい」
という心の叫びが、
メロディになって
あふれ出しているから。
だからこそ、
無意識で
歌ってしまったときは、
「疲れてるかも。すこし休もうね。」
と、
心があなたに
そっとメッセージを
送っている証なのです。
また、
歌うことで
脳内では
セロトニンや
ドーパミンが
分泌され、
気分の回復が進みます。
これは
“自己治癒力”
のようなもの。
涙を流すと
スッキリするように、
歌うという行為も
また
心の浄化のひとつ
と言えるでしょう。
うまく歌おうとしなくても大丈夫。
声が震えても、
音が外れても、
それが
“今のあなた”の
波動。
その音こそが、
あなたの心を
癒す力を持っています。
もし最近、
「なんとなく歌いたくなる」
「無意識に鼻歌をうたってしまう」
そんな瞬間が増えているのなら、
その衝動は
あなたを守るために
心が働いているサインです。
歌って、
声を出して、
心の奥に
溜め込んだものを
そっと外に流してあげましょう。
それだけで、
あなたの内側の空気が
すっと軽くなっていくはずです。
――次回③では、
「感情の発散・自己表現として歌いたくなる理由」
をお届けします。
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ほしよみ堂大阪アメ村店
龍空(りゅうあ)
2025年12月の出演日
6日(土)、7日(日)、13日(土)、20日(土)、27日(土)、30日(火)
ご来館お待ちしております。

