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【龍空】昔の人はなぜ「夏は塩分を摂れ」とわかったのか?

「夏は塩分を摂らないといけない」
とよく言われます。

現代なら
汗をかくとナトリウムなどの
ミネラルが失われる
という知識がありますが
科学が発達していなかった昔の人たちは
どうやってそれを知ったのでしょうか?

 

実は
昔の人たちは
日々の体験を通して
体の変化に敏感でした。

たとえば
夏場に畑仕事をしていた人が
大量の汗をかいた後
だるくなったり
立ちくらみを感じたり。

そんなときに
味噌汁や漬物など
口にすると
体が楽になる。

そうした経験が積み重なり
「汗をかいたら塩分が必要だ」
という知識が自然と
育まれていったのです。

 

また
江戸時代の記録にも
「夏負け(夏バテ)」
という言葉があり
対策として
「梅干し」
「塩昆布」
「味噌」
などの塩分を含む
食品を勧めていた例があります。

薬草の知識があったように
食べ物と体の関係にも
独自の観察と実践があったのです。

 

要するに
科学的な理論がなくても
「身体で覚える」
ことが人間にはできるということ。

昔の人たちは
自らの身体と対話するようにして
日々の生活の中から必要なことを
学んでいたのです。

 

現代のように
エアコンや冷たい飲み物が
簡単に手に入らない時代
暑さとの戦いは
もっと切実でした。

だからこそ
塩分摂取の重要性が
経験から直感的に理解され
生活の知恵として
語り継がれてきたのでしょう。

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