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【龍空】朝顔の種は薬だった!牽牛子(けんごし)の歴史と効能

夏の風物詩として親しまれている朝顔。

小学校の自由研究や
観察日記でおなじみの花ですが、
実はその種が薬(生薬)として
利用されていたことをご存じでしょうか?

本記事では、
朝顔の種「牽牛子(けんごし)」の効能や由来、
日本への伝来の歴史を解説します。

朝顔の種「牽牛子」とは?
朝顔の種は、
漢方の世界で
牽牛子(けんごし)と呼ばれています。

少量であれば
便通を促す緩下作用があり
多量に摂取すると
下痢を起こすほどの強い作用があります。

また
寄生虫を排出する効果も知られており
古くから民間薬として
利用されてきました。

 

「牽牛子」の名前の由来
「牽牛子」という言葉は朝顔を意味します。

由来にはいくつかの説があり、
・古代中国で朝顔の種が
牛と交換できるほど高価だった
・朝顔の花を牛車に積んで
売り歩いたことにちなむ
といった興味深いエピソードが残っています。

 

日本への伝来と江戸時代のブーム
朝顔は遣隋使によって
中国から種が
持ち帰られたのが始まりとされています。

当初は薬としての利用が目的でしたが
江戸時代になると観賞用として
品質改良が盛んに行われ
色や形が多彩になりました。

やがて庶民の間でも人気が高まり
夏の風物詩として広く定着しました。

 

現代では観賞用の花に
現在、朝顔は
薬用として使われることはほとんどなく、
観賞用として親しまれています。
しかし、その歴史を知ると
ただの庭先の花ではなく
古代から命を守る
貴重な植物だったという一面が見えてきます。

 

まとめ
朝顔の種「牽牛子」は
かつて下痢や寄生虫の駆除薬として利用され
古代中国では
牛と交換されるほどの価値がありました。

今では夏を彩る花として親しまれていますが
その背景にある歴史を知ると
朝顔への見方も少し変わるかもしれません。

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