
【龍空】温故知新―過去に学び、未来を創る
「温故知新(おんこちしん)」とは
古きをたずねて新しきを知る
という意味の四文字熟語です。
中国の古典『論語』の中で
孔子が
「故きを温ねて新しきを知れば、
似って師と為るべし」
と語ったのが由来とされています。
つまり
過去の知識や経験を振り返り
それを元にして
新たな理解や発見を得ることこそ
真の学びであるという教えです。
現代は変化のスピードが非常に速く
新しい技術や情報が次々に登場します。
つい最新のものばかりに
目を向けがちですが
その根底には必ず
過去の積み重ねがあります。
たとえば
スマートフォンの進化も
電話、インターネット、
コンピューター技術など
長年の研究と改良の上に成り立っています。
新しいものを理解するには
そのルーツを知ることがとても重要です。
また
個人の生き方においても
「温故知新」は大きな意味を持ちます。
過去の自分の経験を振り返ることで
今の自分が何を大切にしているのか
何を目指したいのかが見えてきます。
失敗も成功も
過去の出来事を丁寧に
見つめ直すことで
次への一歩を踏み出すヒントが得られるのです。
伝統や歴史もまた
温故知新の精神が活きる場です。
古来の知恵や文化には
現代の課題を解決するヒントが
隠されていることも少なくありません。
たとえば
持続可能な暮らし方
自然との共生の在り方など
私たちが見落としがちな価値が
過去にはたくさん詰まっています。
新しいことを学ぶときこそ
一度止まって「古き良きもの」
に目を向けてみましょう。
そこには
今をよりよく活きるための知恵と
未来を照らすヒントがきっとあるはずです。