ブログ

【龍空】瓢箪はなぜ縁起物?形に込められた歴史と福の意味

瓢箪(ひょうたん)は、
ユニークで愛嬌のある形から
昔から日本人に親しまれてきた植物です。

実際に手に取ってみると
ふっくらとした丸みとくびれが特徴的で
どこか人懐っこい雰囲気を感じます。

しかし
瓢箪がただの面白い形をした植物ではなく
「縁起物」として大切にされてきた理由には
長い歴史と文化的背景があります。

 

まず
瓢箪は古代から実用品として
重宝されてきました。

乾燥させた瓢箪の中身をくり抜くと
軽く丈夫な容器になります。

水や酒を入れる
「水筒」や「酒器」として使われ
戦国時代には武将が瓢箪を腰に下げて
戦場にむかうこともありました。

特に豊臣秀吉は
「千成瓢箪」を馬印として用い
次々と勝利を収めたことから
瓢箪は「勝運を呼ぶ」
象徴として広まりました。

 

また
瓢箪の形にも縁起の良さが
込められています。

細かい部分でくびれ
上下が膨らんでいるその姿は
数字の「8」を連想させます。

日本では末広がりの
「八」は繁栄や発展の象徴とされ
瓢箪は自然と「福が広がる形」
として喜ばれるようになりました。

さらに
瓢箪は一つの蔓から
たくさんの身をつけるため
「子孫繁栄」や「商売繁盛」の
縁起も担がれました。

もう一つ興味深いのは
瓢箪が「魔除け」としても
信じられてきた点です。

昔の人々は
瓢箪の中が空洞であることから
「悪い気を吸い込んで閉じ込める」
と考えました。

そのため
家の入口や神社に瓢箪を吊るす風習が生まれ
旅の安全や家内安全を祈る道具として
用いられたのです。

 >  【龍空】瓢箪はなぜ縁起物?形に込められた歴史と福の意味

ページトップへ