
【龍空】行き詰まったら、逆方向へスイッチ
ストレス解消のコツは“真逆の行動”にあり
日々の生活や仕事の中で、気づかないうちにストレスは積み重なっていきます。同じことを繰り返し考えたり、同じ環境に長く身を置いたりすると、心と体が緊張状態から抜け出せず、疲れが溜まってしまいます。そんなときこそ「今していることと全く違うこと」を取り入れるのが効果的です。
理由のひとつは、脳の切り替えです。人間の脳は同じ作業を続けると「同じ神経回路」ばかりを使うため、オーバーヒートしやすくなります。例えば、デスクワークで頭を使いすぎているなら、軽い運動や散歩といった身体を動かす活動に切り替えると、別の神経回路が働き、疲労感が軽減されます。逆に体を酷使している人なら、読書や音楽鑑賞など静的な行動が回復につながります。
また、全く違うことをすると「視点のリセット」が起こります。ストレスの多くは「同じ問題を繰り返し考えること」で増幅されます。ですが、全然関係のないことに集中すると、無意識に心が休まり、頭の中に新しい空白が生まれるのです。その結果、戻ってきたときに問題が小さく感じられたり、解決のヒントが浮かぶことも少なくありません。
さらに「違うことをする」ことは、自分の中の五感を刺激し、気分転換を促します。香り、音、色、体の感覚などが変わることで、ストレスで固まった心がほぐれていきます。これは旅行に行くと気分が晴れるのと同じ理屈です。
ストレスを感じたら、あえて真逆のことをしてみましょう。考えすぎているなら体を動かす。忙しく動き回っているなら静かに過ごす。視野が狭まっているなら自然や芸術に触れてみる。その切り替えこそが、心を健やかに保つ秘訣です。
まとめ
ストレスをため込んだまま同じことを続けても、心と体はリフレッシュできません。全く違うことに切り替えることで、脳の回路が休まり、視点がリセットされ、五感が刺激されます。だからこそ「今していることの真逆」を選ぶことが、効率的で効果的なストレス対処法になるのです。