【龍空】褒められると苦しくなる理由――運の流れを変える受け取り力
人はだれしも、心に“思いぐせ”というものを持っています。鑑定をしていると、「ほめられても素直に受け取れないんです」とお話しされる方がとても多いのです。これは決して珍しいことではありません。あなたの心が弱いわけでも、ねじれているわけでもありません。ただ、これまでの経験や価値観が、少しだけ素直さを妨げているだけなのです。
自分に自信が持てなかったり、「こんなの当たり前」「もっとできる人がいる」と思いこんでしまうと、せっかく届いた好意を受け取れなくなります。「たまたま運がよかっただけ」と、自分の実力を低く見積もるクセがついている場合もありますね。心の奥底で「自分はそんなに評価される存在ではない」と信じてしまっていると、褒め言葉はどうしても心に入ってきません。
また、褒められ慣れていない方ほど、どこかで疑いの気持ちが生まれてしまいます。「褒めたあとに何かお願いされるのでは」「表面的に言っているだけなのでは」と、無意識に裏を読んでしまうのです。これは、あなたが慎重で優しい性質を持っている証拠でもあります。
さらに、他人と比較するクセが強い方は、どれだけ努力を重ねても「自分なんてまだまだ」と受け入れられなくなります。比較は向上心にもつながりますが、ときに自分の成長を見えにくくしてしまうのです。そして、日本的な“謙遜こそ美徳”という思い込みが、あなたの魅力を素直に認めることを妨げていることもあります。
まずは小さな一歩から。褒められたら、心の中でそっと「そう思ってくれたんだな」とつぶやいてみてください。それだけで十分です。あなたにはあなたの良さがあり、それをちゃんと感じてくれる人がいます。占いの視点から見ても、“受け取る力”が育つと運の流れは自然と上向いていきます。
あなたの価値は、思っているよりずっと高いものですよ。
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龍空

