時間は使い方で、早くも遅くもなる?【曽我部キキョウ】
年を取るにつれて
1年が短く感じる。
そう思っていませんか?
当たりです。
それは紛れもない真実です。
と言っても、物理的な時間が
早くなるわけではありません。
時間のとらえ方として
客観的な時間と、主観的な時間があります。
客観的な、というのは
ご想像のとおり、時計が刻む
普遍的な、時間のことです。
1秒は、誰に対しても
等しく1秒です。
タイムマシンがあって、
何か細工をしない限り。
それに対して、主観的なものは
人それぞれの感じ方によるもの。
10分を長く感じる人もいれば、
短い気がする人もいる、
そういうことです。
一体何が違うのか、気になりますよね。
ここで一つの、
いわゆる俗説をご紹介しましょう。
フランスの哲学者、
ポール・ジャネーが提唱した、
『ジャネーの法則』です。
「感じられる時間の長さは
年齢と反比例関係にある」
ということだそうです。
これは科学的な根拠が示されていません。
しかしながら、なんとなく
納得してしまいます。
この法則の理由としては。
年齢を重ねるにつれて、
新しい経験をする機会が減る。
加齢による代謝の低下で、
心的時計の進み方が鈍る。
知識や経験が増えることで、
毎日に新鮮味が無くなる。
理由がわかっているなら、
対処法も簡単にわかりそうです。
実際に、いくつかの方法が
提唱されています。
例えば、人間は赤、オレンジ、黄色などの
暖色系の色に囲まれると
時間の流れを遅く感じます。
部屋の色を変えてみましょう。
体験の数を、意識的に増やす、
これも効果がありそうです。
自分で自分を楽しませる時間、
というものを作るとよいとか。
新しい体験など、いいですね。
加速的に過ぎていく時間ですが
自分の時間を取り
新鮮な気持ちで日々を送りましょう。
きっとほんの少し、
時間の流れが遅く感じられますよ。