【龍空】人の言葉に傷つくあなたへ~受け止めすぎてしまう心のしくみ~(第2回)
第2回|境界線が薄いと、言葉は刺さりやすくなる
「なんで、あの人の一言だけがこんなに残るんだろう」
「他の人は平気そうなのに、私だけ引きずってしまう」
そんなふうに感じたことはありませんか。
人の言葉に傷つきやすい人には、
共通して見られる心の状態があります。
それが、心の境界線が薄くなっていることです。
■ 心の境界線とは何か
心の境界線とは、
「ここから先は相手の感情、ここまでは自分の感情」
と区別するための見えないラインのこと。
この境界線がしっかりしていると、
誰かに否定的な言葉を向けられても、
「そう思う人もいるんだな」と
一定の距離を保つことができます。
一方で境界線が薄いと、
相手の言葉や感情が そのまま自分の内側に入り込み、
自分の評価のように感じてしまうのです。
■ 境界線が薄くなるのは、悪いことではない
境界線が薄い人は、
共感力が高く、
優しい人が多い。
人の痛みや違和感を察知できるため、
対人関係では重宝されやすく、
「話を聞いてもらって助かった」と
言われることも少なくありません。
ですがその反面、
無意識のうちに
相手の感情まで
背負い込んでしまいます。
相手の機嫌が悪いと
自分のせいだと感じる
強い言葉を向けられると
深く落ち込む
距離を取ることに罪悪感を覚える
こうした反応が続くと、
心は常に緊張状態になり、
言葉が刺さりやすくなってしまうのです。
■ 境界線が薄くなった背景
多くの場合、
境界線が薄くなる背景には、
過去の人間関係があります。
・空気を読むことで安心できた環境
・我慢することで関係が保たれてきた経験
・感情を抑えることで評価された記憶
そうした体験の中で、
「相手を優先することが正しい」
「自分の気持ちは後回しでいい」
という感覚が根づいていきます。
それは、
生き抜くために身につけた
大切な知恵でもあるのです。
■ 境界線は、引き直していい
心の境界線は、
一度決まったら
変えられないものではありません。
疲れているとき
余裕がないとき
大切にされていないと感じるとき
そんなときほど、
境界線は自然と薄くなります。
だからこそ、
「私はいま境界線が薄くなっているかもしれない」
と 気づくだけでも十分なのです。
■ 境界線を守るための小さな意識
まずは、
誰かの言葉に反応したとき、
心の中でこう問いかけてみてください。
「これは事実? それとも相手の感情?」
この一呼吸が、
言葉と自分の価値を切り離す助けになります。
すべてを受け止めなくていい。
すべてに応えなくていい。
境界線を引くことは、
冷たさではなく、
自分を大切にする選択です。
次回は、
過去の体験がどのように
今の反応を作っているのかを
さらに深く見ていきます。
※第3回へつづく
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