【曽我部キキョウ】埋蔵金は価値を教えてくれる ~人もお金も同じだった
徳川埋蔵金の話はご存じでしょうか。
幕末の大政奉還や
江戸城無血開城の際に
江戸幕府が再興資金として
隠したとされる莫大な資金のことです。
この話の真偽はともかく、
当時のお金は金と銀からできていました。
ですから、今見つかっても
かなりの価値があります。
一方で現代の大富豪が一財産を
どこかに隠して死去したとしましょう。
そして未来の誰かが見つけます。
令和時代の日本の札だ、と
マニアにとってはよだれものかもしれませんが
基本的にはただの何かが刷られた紙です。
小銭を隠すとも思えませんが、
混ざっていたところで、
それもアルミニウムや銅、ニッケルなどの
言ってみれば安い金属です。
金ほどの価値はありません。
しかし私たち現代人は
紙切れや金属塊に価値を見出して
それを重宝しています。
お金の価値は時代によって変わります。
つまり、価値そのものは、
品物の中にあるのではなく
人が与えているのです。
実は人にも同じような構造が見られます。
某営業職で成績を上げられず
無能呼ばわりされています。
会社も見かねて閑職へ配属されました。
ここで思わぬ事態が発生します。
無能だと思われていたその人が、
新しい部署に配属されてから
大活躍をして、なくてはならない存在に。
これはその人自身の能力が
変化したわけではありません。
自分の価値を活かせる場所に移っただけ。
あるいは、あまり家事も得意でなく、
夫に頼ることが多い主婦。
ところが、趣味の世界では
「先生」と呼ばれて、多くの人の憧れに。
この場合も、自分を活かせる場所が違うだけで
本人に変化はありません。
場所が違えば価値も変わる好例です。
人の価値も、お金の価値と同じように
その人自身に固定されているものではありません。
評価側の基準次第で
価値ある人にも
「使えない」人にもなれるのです。
価値がないと言われたときに、
人は自分を変えよう、
中に眠っている才能を見つけようとします。
しかし、本当に変えるべきは自分自身でしょうか。
必要としてくれる人や場所と出会ったとき、
評価が変わることもあるのです。
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