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【曽我部キキョウ】宇宙人は『人』ではない ~当たり前は想像力を狭くする

宇宙人と言われると

何を想像するでしょう。

 

映画に出てくる「エイリアン」に「ET」、

あるいはバローズの小説に出てくる「火星人」、

その他、たくさんのキャラクターが思い浮かぶでしょう。

 

ここでよく考えてみてください。

それらの存在、結構人間と共通点がありませんか。

 

全然似ていないような気がしますか。

けれども、骨格があったり

目が二つだったり

指があったりします。

 

実際、「宇宙人」という言い方が

人型の知的生命体を想像させるのかもしれません。

 

しかし、冷静に考えてみると

宇宙に存在するかもしれない知的生命体が、

地球の生命体と似ている可能性は

とことん低いのです。

 

もしかすると、単なるゲル状の塊かもしれないし

菌糸のような、ネットワークだけのものかもしれません。

 

それなのに、人の想像から生まれる

宇宙の生きものは、

どこか地球上の生命体に似ています。

 

この傾向は、実は宇宙人だけのことではありません。

 

童話やファンタジー、神話や英雄譚。

いわゆるモンスターや人外の存在が出てきます。

 

では、思い出してみてください。

 

ドラゴンも、ユニコーンも、

鬼も人魚も、地球上の動物の寄せ集めです。

ここに「宇宙人」が加わっても、

違和感はないでしょう。

 

見渡してみて分かるのは、

人間の想像力は、案外保守的なものだ

ということです。

 

最近では、常識を疑おうと、よく聞きます。

これは反抗せよ、ということではありません。

自分が当たり前と思っている前提を

疑ってみようということです。

 

「宇宙人」といったときに、

私たちが地球上の生物に似た何かを

想像してしまうように。

 

恋愛や仕事や人間関係も

「きっとこういうもの」と

知らないうちに決めつけ、

一種の限界を設けています。

 

常識は、間違っているから疑うのではなく

視野を狭めることがあるから

疑う価値がある、ということなのでしょう。

 

 

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