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【曽我部キキョウ】「地球に優しい人」の優しさを覗いてみる

レッドデータとか、

レッドデータブックという言葉は

聞いたことがありますか。

 

ものすごく簡単に言えば、

絶滅が危惧される生きものについてのリストや本です。

 

巷では、リストや本に載っているような

生きものを保護していこうという

運動も盛んに行われています。

 

さて、個人的な話ですが

パンダのための基金があれば

おそらく私は寄付をするでしょう。

 

単純に、パンダが好きだからです。

 

しかし、同時に、もし中国の山林で

パンダに襲われることがあれば。

迷わず自分を守るために動きます。

 

パンダが傷つくかどうかより

自分が生き残れるかが大事です。

 

 

では次に、個人から世界へ視線を移します。

 

クジラは、その種類によっては

絶滅の危機に瀕しています。

だから、個体数を調査し、乱獲を防ぎ、

その種が存続できるように努力をします。

 

それ自体は、決して悪いことではありません。

 

ここで少し考えてほしいのが、

クジラを守ろうとする、この保護活動が

果たして環境保全と言えるか、です。

 

ある生物種を守ろうとする活動は、

よく自然環境を保護すると考えられますが

実際のところどうかというと、

偏っていると言わざるを得ません。

 

自然界の食物連鎖、環境のシステムは

一つの種を守ろうとするだけで完結するほど

シンプルではないからです。

 

そもそもの話として、人間は

地球上のすべての生きものを

把握しているわけではありません。

 

アマゾンの密林の中には、

人間が知らない生物種が山ほど存在し、

知らない間に絶滅しているのではないでしょうか。

 

結局のところ、人間が言う、

絶滅の危機に瀕している生きものとは、

人間が知っている範囲の話なのです。

 

例えていうなら、分厚い本に

付箋を張り付けて、

そこだけ読んでいるようなもの。

 

だからと言って、今行っている

環境保全の動きが無駄とか、

駄目とか言うことではありません。

 

けれども。

 

人間はまず人間が生き残るためなら、

絶滅危惧種であろうと攻撃すること。

一つの生きものを守ることが、

環境全体を守ることと、同じではないこと。

 

これらも含めて考えると、

付箋の箇所だけで、

地球環境を守るという「本」を

理解したと思うのは違うのではないでしょうか。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を

★★★曽我部キキョウ★★★

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