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【曽我部キキョウ】子どもの人生は誰のもの? ~過保護と支配

成長を見守る親の立場から見ると、

子どもの行動は、どれも危なっかしく、

手を差し伸べなくては

ならないような気がするでしょう。

 

もちろん、子どもが幼いときは

危険から遠ざけつつ、

それが危険であることを

教えなくてはいけません。

 

しかし、子どもは成長していきます。

 

人格も、さまざまな経験の中で

徐々に形成されています。

 

ところが、親から見ると

子どもはいつまでたっても

「自分の子」なのです。

 

もちろん、成長しても

親子関係がなくなるわけではありません。

 

しかし、親が知っている子ども像と

実際の子ども自身が

乖離していくのも事実です。

 

一定年齢に達し、自立もし始めると

子どもとしては親に

あれこれ指図されたくないと思います。

 

もう子どもじゃない。

助言を聞き入れることと

言うことを聞くことは違う。

自分には自分の人生がある。

 

親の方も、子どもの人格や人生を

尊重していかなくてはなりません。

 

ところが、ここで問題になってくるのが

親としての心配です。

 

例えば子どもが人生初の

海外旅行に行こうとしたとき。

親の反応を考えてみましょう。

 

「海外なんて、行ったことないでしょう。心配」

これは、多少大げさだとしても

心配をしているだけです。

子どもからは「ウザい」と思われる程度です。

 

一方で、このようなことを言う親もいます。

「海外なんて、危ないから止めておきなさい」

 

心配だから、と言っていたとしても

実際の言葉は、

子どもを自分の思惑通りに動かそうとしています。

 

言われた側の子どもとしては

「親だからって、いい年をした子に指図しないで」と

思うのではないでしょうか。

 

この状態、一般的には「過保護」と

言っていると思います。

そして、過保護と言えば

愛情深いと思いがちです。

 

でも、「保護」される子どもからすると

これはある意味で自分の権利を

侵害されています。

 

自分で自分の行動を決める権利が

親によって奪われようとしているのですから。

 

心配する親が駄目だとは言えません。

しかし、心配を理由に子どもを動かそうとしたら、

それは話が違ってきます。

 

子どもには子どもの人生があり、

そこで進路を決めるのは

親ではなく、子ども自身です。

 

心配という隠れ蓑を着て、

子どもの人生を支配するようなことを

言っていませんか。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を
曽我部キキョウ

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