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【曽我部キキョウ】ばぁばの手編みは、誰のため? ~変わっていく価値観の話

贈り物で手作りの何かをもらったら、

あなたはどう思いますか。

 

例えばクッキーなら。

手編みのマフラーは。

手書きの手紙も含まれるかもしれません。

 

年配の方だと、

買ったものよりも嬉しいと

思う人も多い可能性はあります。

 

でも、若い人ではどうでしょう。

 

想像してみてください。

12歳の子どもが、

大好きな「ばぁば」から

手編みのセーターをもらいました。

 

ばぁばはもちろん、大事な孫のために

好きな色の毛糸を選び、

日々少しずつ、

愛情をこめて編み上げます。

 

ばぁばの世代からすると、

作るために費やした時間や労力を

評価する文化があります。

 

きっと喜んでくれるだろう。

そういう期待と共に渡すのです。

 

一方の子どもはどうでしょう。

 

生まれたときから、

安価で質のいい既製品に囲まれています。

手編みに価値を見出すでしょうか。

 

好きなものを買ってもらう方がいいのに。

こんな不細工なの、学校に来ていけない。

もらっても困るんだけど。

ばぁばがくれたものだから捨てられないし。

 

そう思わないという保証はありません。

 

今でこそ、世代によるとはいえ、手作りには

作った人の愛情がこもっている、という

価値観が共有されています。

 

しかし、今後もそれが続くとは限りません。

 

昔はそれが当たり前でも

時代を経て、高価な趣味に

変わってしまったものも多くあります。

 

釣りなど、その典型でしょう。

 

かつては食料を得るための技術。

今は一部の人が楽しむ、

レジャーの一つ。

 

手作りもかつては生活の上で

欠かせない技術でした。

しかし今では趣味に近づいています。

 

このように、物事の価値は

時代によって変わっていきます。

 

その時代を生きた世代が

馴染んできた価値観も、

いずれ古くなります。

 

価値観の新陳代謝です。

社会の価値観は変化していきます。

 

個々人の価値観までは分からなくても、

時代ごとの価値観について

少し知っておくことは

案外役に立つのかもしれません。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を

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