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【曽我部キキョウ】人は何で、人を好きになるのか 第1話

第1話 負けた人ほど忘れられない ~日本人は歴史より人を見ている

 

大河ドラマに歴史小説。

ゲームや漫画やアニメまで

「歴史もの」があります。

 

日本人は歴史が好きだ、と

感じたことはありませんか。

 

しかし、世界に目を向けると

イギリスも、中国も、イタリアも

歴史好きな国です。

 

日本人だけが、特別に歴史好き

ということではありません。

 

ただし、欧米では歴史を見るときに

戦争や革命が、社会構造を

どう変えたかに重きが置かれます。

 

分かりやすくフランス革命で言うと、

それによって国家の制度が

どう変わったかが焦点です。

 

ところが日本では、

歴史を扱うとしても

できごとそのものよりも

人物に焦点が当たりがちなのです。

 

『ベルサイユのばら』が大流行したように、

マリー・アントワネットはそのとき

どのような心情だったか、が取りざたされます。

 

日本の歴史においても同様です。

 

古くは『太平記』や『平家物語』があり、

ゲームでは『信長の野望』、

時代小説と呼ばれる分野では

人物名がそのままタイトルになった本も多くあります。

 

内容的には、どれをとっても

登場人物の生き様や心の動きが

ドラマ化されています。

 

つまり、日本人は歴史好きというよりも、

歴史上の人物が好きなのではないでしょうか。

 

しかも、「判官びいき」という言葉があるように、

真田幸村や土方歳三などの

いわゆる「負けた人」が

人気を集めることもよくあります。

 

もちろん、徳川家康をはじめとする

勝者に学ぶ姿勢もありますが

偉人だけを見ているのではありません。

 

戦に負けた人、

志半ばで倒れた人、

それでも自分の信念を貫いた人。

 

勝ち負けは関係ありません。

 

日本人は歴史を通して、

人の生き様を見ていると言えそうです。

 

「歴史に学ぶ」とはよく言いますが

日本の場合は、歴史の中のできごとよりも

そこに生きた人の人生に興味があるようです。

 

しかしなぜ、日本人はここまで

人物を見ようとするのでしょう。

 

 

===つづく===

 

※過去の記事はこちらでご覧いただけます。

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