【曽我部キキョウ】若々しい、若作り、そして老ける
日本では「若く見える」というのは
ほめ言葉の一つです。
人びとは老いを避け、
若さを求めます。
けれども、「若く見える」ということの
正体を把握していない場合もあります。
若く見えるというのは、
外見上の話です。
では、見た目の若さを求めればいいのか。
実は少し違います。
若い人と同じように着飾って、
しわが見えないように化粧を頑張っても、
これは「若作り」になってしまいます。
若く見せることが目的で、
かつての姿を留めようとしている状態です。
一方で、「若々しい」と言われる人がいます。
この場合、見た目は年相応かもしれません。
それでも、年を取って変化した自分を受け入れ、
活き活きとした感じが
逆に年齢を感じさせないのです。
では、若さの大敵、「老け」はどうでしょう。
肉体だけを見ると、
一定年齢を越えれば、
自覚できないほどわずかずつであっても
日に日に衰えていきます。
これは生き物である以上、当然です。
しかし、問題は肉体的な部分以外。
もう30歳だし。
年相応にしなきゃ。
この年だから、そんなことはできない。
このような思考で
自分の可能性を狭めていきます。
これが老けるということに
つながっていきます。
つまり、年齢に合わせて、
自分を小さくしていくことが
老けることを促進しているとも言えます。
昔はある程度年を重ねると
「おばちゃん服」なるものを
着るようになっていました。
いい歳だから、若い子の着るような、
派手な服は着られない、ということです。
ところが今は、いつまでも若く、と言われます。
これは、正反対のように見えて、
共通点があります。
どちらも、「自分がどうしたいか」よりも
「こうあるべき」を基準に置いている点です。
年齢は1年経つと、1歳加算されます。
けれども、29歳最後の夜から
30歳初めての朝は、連続しているのです。
1年経ったからと、1年分老いるわけではありません。
体も、考え方も、好みも、
少しずつ変化していっています。
だから、年齢を考えて
30歳だからこう、と考えるよりも
今の自分に合うものはこれ、と考える方が
自然なのではないでしょうか。
年齢を考慮することを否定はしません。
そして、年齢を全く無視しろという
話でもありません。
けれども、今ある自分の姿を受け入れ、
そこに合った姿、自分の好む姿を
表現している方が、年齢を感じさせず、
結果的に若々しく見えることになります。
年齢は勝手に増えていきます。
だからこそ、その年齢に振り回されず、
変化していく自分自身を見て
その時点での自分が
満足できるようにしたいものです。
選べる道を増やす、もう一つの見方を
曽我部キキョウ

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2026年8月
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