【曽我部キキョウ】親切にしてもらったのに不愉快って、どういうこと?
誰かに親切にすることは
いいことだとされています。
これに異論はありません。
ところが、親切にしてもらったのに、
気分悪い、ということが起こります。
一例として、私の話をしましょう。
ご存じの方もいらっしゃいますが
私は新幹線で東京と大阪を行き来しています。
在来線に乗るかのように
新幹線を使っています。
あるとき、改札が込み合っていました。
自動改札は、前の人がきちんと通り終わらないうちに
次の人が入ろうとすると、
後で入ってきた人のところでエラーが出ます。
聞きなれたピンコーンという音です。
それが分かっていたので、
私は前を歩く人が改札機から出るのを待っていました。
すると、駅員さんが
チケットの登録されたスマホを持っていた私に、
「そこにかざしてください」と
教えてくれたのです。
もちろん、駅員さんは仕事ですし、
分からないのかな、と思って声をかけてくれたのでしょう。
しかし、私は思いました。
そんなことは百も承知なんですが?
つまり、私は自分の意図していることを知らない人から、
さも何も知らない人のように扱われた、と
侮辱されたかのように感じたのです。
駅員さんの親切心を疑うわけでも、
それが悪いという話でもありません。
けれども、その人の親切心は、
私には届きませんでした。
的外れだったからです。
このように、外から見ただけでは、
その人が本当に困っているのか、
助けが欲しいのか、判断できないこともあります。
親切にしてもらったら、誰もが感謝をする。
私たちはつい、そう思ってしまいます。
けれども、本当にそうでしょうか。
その親切心が本物で、
助けたい気持ちからであったとしても、
それと、実際に助かったかは
実は一致しないこともあるのです。
親切にするなということではありません。
ましてや、親切にしたことで、どう思ったか
相手に尋ねるのもナンセンスです。
問題は、親切にしたのだから感謝されている、と
思い込むことではないでしょうか。
手を貸してあげた、教えてあげた。
そういう小さな親切でも、
相手のためになったと信じて疑わないのは
少し違う気がしています。
親切をしたということと、
相手のためになった、を
混同してしまって、
自分の行為に酔うようなことは
避けたいものだと自分を顧みた出来事でした。
選べる道を増やす、もう一つの見方を
★★★曽我部キキョウ★ほしよみ堂★★★

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