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【曽我部キキョウ】人は何で、人を好きになるのか 第2話

第2話 日本人はなぜ人格を見るのか ~結果だけでは人を測らない文化

 

日本人は歴史が好きというよりも

歴史上の人物が好きなのではないか、

ということを前回お伝えしました。

 

ではなぜ、そうなるのかが今回のお話です。

 

日本という国は、

大きな断絶が比較的少なく、

同じ土地に住み続ける文化が

長く続いてきました。

 

だからこそ、「人と長く付き合うこと」が

他国に比べて

重要視されるのではないかと思うのです。

 

例えば、昔の村社会を見ると。

 

小規模の集団が、世代を通して住みます。

代々の土地を離れず、

横のつながりが深く、

はじき出されると生死にかかわる。

 

当然、どこそこの某はずる賢い、

それに比べると、隣の何たらは親切だ、と

そんな評判が、村中に伝わります。

 

あいつの田んぼは稲がよく育つ、よりも

その田んぼを耕している人の人格が

取りざたされるわけです。

 

そして同じ土地に長く住むわけですから

人間関係も、どうしても長期的になります。

 

何代前の庄屋は人格者だった、などの

伝聞も長々と語り継がれますし、

何なら隣の家のせがれの一生を見守る

じいさまもいるわけです。

 

お互いの信頼が大事になってきます。

 

これはどちらかというと、

一般庶民の話です。

 

他方、侍の社会を見てみますと

武士道に代表されるように、

どう生きて、どう死ぬかが

その人の価値を決めるような面もあります。

 

さらに過去へと目を向けると、

日本人は「物語好き」と言えそうです。

 

もちろん、海外でも文学はたくさんあります。

しかし、世界最古の小説は日本のもの。

 

そしてその『源氏物語』を見てみると、

主人公光源氏をはじめ、人々の苦悩など

心理描写が特徴となっています。

 

このように、日本では結果が全てではありません。

 

長く付き合い続ける社会だからこそ、

結果だけではなく、そこに至る道筋、

その人の人格が

より重要になるのでしょう。

 

人を見る文化は

昨日今日にできたものではなさそうです。

 

===つづく===

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