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【曽我部キキョウ】人は変わる、そして?

そんな人だとは思わなかった!

 

そう言われた経験はありますか。

そのとき、何だか非難されたような

嫌な感じがしませんでしたか。

 

自分は自分のままなのに、

なぜあなたの中の私像と違うだけで

そう言われなければならない。

釈然としない気持ちは、これです。

 

冒頭の言葉が出る要因は

大きく分けると二つあります。

 

そもそも、その人の認識が間違っている場合。

 

限られた情報と、自分の期待から、

相手の人物像を作り上げ、

それをその人の本質だと思い込めば。

 

違う情報が入ってきたことで

認識が間違っていたと気付きます。

 

ところが、そういう面もあるんだ、と

納得する代わりに、

相手への失望として処理をしてしまうと

最初のセリフになるのです。

 

もう一つの要因が、その人の変化です。

 

人は変化します。

それは経験であり、環境の変化であり、

考え方の変化であるでしょう。

 

これまでとは違う言動になることも

当然あります。

 

ところが、本人以外は

その変化に至った経緯を

全部知っているわけではありません。

 

だから突然変わったように見えることも。

 

そして、人は変わると頭で理解していても、

その変化を受け入れる段になると

そう簡単にはいかないものです。

 

過去の発言と矛盾が生じていれば

「あの時の言葉は何だったの?」と

整合性を求めようとすることもあるでしょう。

 

この人はこういう人だ、と

自分の中で認識が確立されていると

どうしても以前のイメージに当てはめようと

してしまいがちです。

 

だから、変わった部分が受け入れがたい。

 

あるいは自分にとって

都合が悪い変化だったらどうでしょう。

 

何でも聞き入れてくれていた人が

あるとき自分に意見してくるようになる。

そうなると、自分の立ち位置にも

変化が生じます。

 

これを認めたくない場合、

その人の変化を

いいことだと思えなくなることもあります。

 

また、その人の変化によって、

過去が否定されたように

感じることもあるかもしれません。

 

人は他人の変化を認めるよりも、

自分の中のイメージを

守ろうとする傾向があるのではないでしょうか。

 

そんな人だとは思わなかった!

 

この言葉には、自分が相手を

どう思っていたかという問題を、

相手がどういう人間なのかという問題に

すり替えようとする力が働いているようです。

 

変わった人の側に

落ち度があるような扱いをする前に、

自分が相手をどう見ていたか、

もう一度確認できる余裕があれば。

 

相手の変化を素直に受け入れるための

助けになるかもしれません。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を

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