【曽我部キキョウ】幸せになる予定でした? ~過去形はまだ早い
子どもに将来何になりたいかを聞くと
簡単に答えてもらえます。
野球選手になりたい。
ケーキ屋さんがいい。
これは、まだあまり世間を知らず、
知識も浅く、そして何より
「将来」に現実味がないからです。
では、同じ問いを高校生や大学生など
就職を考えるような若者に向けるとどうでしょう。
何に向いているか、分からない。
この学歴だと、大手は無理。
好きなことを仕事にしたいけれど。
妙に現実的になってきます。
そしていざ働きだすと。
仕事は嫌いじゃないけれど。
私に向いているのかな。
職場の人間関係がよくない。
今度は自分の働き方に疑問が出てきます。
そしてその疑問が迷いになり、悩みになるのです。
人間社会は、どんどん複雑になっています。
一番の仕事が、
自分たちの食べ物を得ることだったころから
生活のためにお金を稼ぐことになり、
今度は自分の好きなことをしようという風潮。
幸せになるためには、
向いている仕事に就くとか、
好きなことを仕事にする、という
付加価値的なものを求められている気がします。
けれども、適性のある仕事に就いても、
それが人生の充実につながるとは限りません。
好きなことでお金を稼ぐと言っても、
考えていたような仕事と違うこともあります。
そもそも、仕事をしていないうちから
その業務を好きになれるかは
正直なところ、分からないものです。
実際に働いてみて、違うと思うことも
多々あるでしょう。
生活の大部分を費やす仕事について
人生のように考えてしまっても無理はありません。
だからこそ、そこで間違いを犯したくない、
常に正解でいたいと思うようになります。
しかし、人生の正解って、何で、誰が決めるのでしょう。
設計図の通りに行かないこともありますし、
最初の予定通りだけれど上手くいかなかった、
ということもあり得ます。
人生設計は、旅行の計画みたいなものです。
旅行だと、多かれ少なかれ、
アクシデントで予定変更ということがあります。
それでも、帰って来てみれば、楽しかったと笑える。
人生も、予定外のできごとと
修正の繰り返しなのです。
なりたかった医者になれなかった。
それは人生設計を狂わせる
アクシデントかもしれません。
けれども、その新しい事実を踏まえての
新しい人生設計を作ることは
単なる計画の修正であって
失敗ではないのです。
予定外のことがあっても、
後で楽しかったと思えるなら、
それは失敗でも
間違いでもありません。
選べる道を増やす、もう一つの見方を
曽我部キキョウ

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