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【曽我部キキョウ】面倒くさい人々

何かをしようとしたけれど、

面倒くさいからやめた。

誰もが経験する状況です。

 

でも、面倒くさいって、そもそも

どういうことだと思いますか。

 

手間や時間がかかることでしょうか。

実はそうでもないのです。

 

外出先でトイレに行きたくなったとき、

まずトイレがどこにあるか探して、

そこまで歩いて行って、

時には並んで待ちます。

 

手間暇がかかっていても

面倒だとは思いません。

 

ところが、家でくつろいでいるときに

新聞が読みたくなったら。

 

どこにあるかは知っている。

立ち上がって数歩歩くだけでいい。

けれども、面倒くさいから、諦める。

 

つまり、面倒くさいとは、移動距離や

工程数の問題ではないということです。

 

では、どういうときに「面倒くさい」

という言葉が出てくるでしょう。

 

現在地から動くとき。

新しく何かを始めるとき。

手順に従って何かをやめるとき。

 

例はたくさん出てきますが

要するに、現在の状態を変えようとするときに、

それだけのエネルギーを使う価値はあるか、と

自分の中で判断しています。

 

先ほどの例でしたら、

新聞は今すぐでなくてもいい、

つまり現状維持しても問題がない。

けれども、トイレは現状のままでは問題がでてきます。

 

面倒くさいというのは、

現状維持でも大丈夫なのに

何かを変えようとすると

出てきやすくなるのです。

 

ところで人間は、変化した結果を

あれこれと考えています。

 

もっと給料上がらないかな。

恋人がほしいな。

部屋をきれいにしたいな。

 

このような欲求は、羅列すると

どんどん出てきます。

ところが、そのために動くのは

「面倒くさい」のです。

 

自分が変わるための行動は面倒くさい、

けれども変わった結果は欲しい。

そんな人、結構いませんか。

 

全人類がそうだということではありません。

 

けれども思い当たりませんか。

転職したいと言うのに、

あこがれの職業を語るだけで、

就職活動をしない人。

 

あるいは、恋人にもっと優しくなってほしい、

そう言っているのに、

自分は相手に全然優しくない人。

 

面倒くさいと思うこと自体は

人間の特性です。

無理に克服しようとしても

困難な場面は多いでしょう。

 

しかし、面倒くさい人、というと

やや話は違ってきます。

自分を取り巻く環境を

変えたいと言いながら自分は変わらない。

 

自分で変化するという

面倒くさい部分を、

誰かに押し付けたとき、

面倒くさい人として認定されるのです。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を
曽我部キキョウ

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