【曽我部キキョウ】幽霊の正体見たり、フォトショップ?
夏の夜の墓場と言えば、
肝試しに絶好の舞台でした。
明かりのない墓場で、
ポッと青白い炎が浮かび上がる。
人魂だ!
慌てて逃げようとすれば、
木の陰に白っぽい影が揺れている。
幽霊がでた!
生唾を飲み込み、震えを抑えて、
そっと近づいてみると。
枯れ尾花だった。
今は昔の情景です。
墓地も街灯に照らされ、
暗いと思えば
スマホのフラッシュライトをオンにすればいい。
そんな現代、幽霊はもう見られないのでしょうか。
いえいえ、そんな心配は無用です。
実は幽霊も、文明と共に進化しています。
思い出してみてください。
カメラが登場したとき、
幽霊は写真に写りこむことを覚えました。
いわゆる心霊写真です。
集合写真にもう一人写っている。
風景写真に顔が写っている。
ところが、よくよく写真を見てみると
光の反射や、
カメラの問題で現れたものです。
脳の錯覚ということもあるでしょう。
枯れ尾花ほど単純ではありませんが
科学的に説明のつくものが
かなり多くあります。
せっかく居場所を見つけたはずの幽霊も
科学的説明の前に、たじたじです。
そしてさらに、デジタル技術が
発達してきました。
写真の中は、安息の地ではなかった幽霊。
今度はデジタルの中で、
居場所があるのでしょうか。
「なんか、この画像ヤバくない?幽霊じゃないの?」
「え~?どうせフォトショップだよ」
居心地、悪いです。
一方で、動画や防犯カメラという
強者もおります。
ここまでくれば、おかしな画像があると
「じゃあ、解析してみましょう」です。
昔は肝試しの花形だった幽霊も、
今では形無しです。
そもそも幽霊は存在するのでしょうか。
人間の死後に意識が残るのか、
という研究は行われています。
ただ、問題は実際に死んだ人の
証言が取れないことです。
臨死体験をした人が死後の世界を見ても、
あくまでも生還者の言です。
死んでいるわけではありません。
人は、死んだ人が本当に「無くなって」しまったのか
分からないままです。
だからこそ、幽霊の存在を追うのかもしれません。
墓地で、写真に、画像の中にも、防犯ビデオにさえ。
幽霊は変わらなくても、
人間は変わっていき、そして
様々な場所にその姿を求めているのですから。
選べる道を増やす、もう一つの見方を
曽我部キキョウ

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